知らない父親が息子のおもちゃを…
男の子の父親は「あれ好きなんじゃない? 貸してって言ってあげようか?」と男の子に話していました。その様子に私が気づいて声をかけようと近づき始めた瞬間、「ちょっと貸りるね~」と父親は息子の返事を待たず、そばに置いてあるおもちゃを奪う形で持っていったのです。息子はきょとんとした顔。それを嫌がっていないと判断したのか、父親は「ほら、貸してもらったよ~、よかったね~」とにこにこしながら男の子におもちゃを渡します。
一瞬の出来事に私もあ然としましたが、怒りがふつふつと湧いてきて、急いで父親に近づき「うちの息子が使っているので、勝手に取らないでください」と声をかけました。父親はまさか指摘されるとは思わなかったのか、驚いた様子。しかし謝罪しないどころか「ちょっと待っててくださいよ~、すぐ返すから~」とバツの悪そうな表情で言ってきました。
あまりの非常識さに反論しようとしたときです。父親の横にいた男の子はニコニコと笑顔で息子に近づき、「一緒に遊ぼう! これかーしーてー」と尋ね、息子は「いーいーよ! 遊ぼう!」とすぐに打ち解けました。さらに男の子は、父親に向かって「パパ! いいよって言われないとダメなんだよ!」とビシッとひと言。自分の子どもに面と向かって説教された父親は、恥ずかしそうに「そうだね……」と言い、うちの息子には「勝手に取ってごめんね」と謝ってくれました。
男の子が「悪いのはパパだ」とはっきりと父親に言い、また父親もすぐ改心し息子にちゃんと謝ってくれたので、私のモヤモヤした気持ちはなくなりました。大人が対応を間違えてしまったとき、子どもの素直さに教えてもらうこともあるのだなぁと感じた私。子どもにとって悪いお手本にならないように、これからも言動には気をつけようと思った出来事です。
著者:宮本真由美/30代・ライター。8歳の娘と5歳の息子の子育てに翻弄されるパートママ。年1回の大好きなディズニー旅行のために日々奮闘している。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)
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