こんにちは、保育士の中田馨です。赤ちゃんの生活にとって大切な睡眠。生まれたばかりの赤ちゃんは生活の大半を寝て過ごしますが、成長するにつれて、どれくらい寝たほうがいいのか、どんなリズムで寝るのかなど、各月齢のねんねのリズムの変化や注意点についてお話しします。
ねんねするときに心地よい環境とは
赤ちゃんがぐっすり寝るためには、まずねんねする部屋の環境を整えることが大切です。心地よくねんねできるような部屋づくりをしましょう。
【赤ちゃんが快適なねんねのポイント5つ】
・日当たりが良く直射日光が当たらない
・快適な室温湿度
・風通しが良い
・エアコンの風が直接当たらない
・うるさすぎない
特に生後間もない赤ちゃんは体温調節が苦手です。基本的には大人が心地よく感じる室温湿度でOK。寝ているときに汗をかいていないか、手足が冷たくないかなど、様子をみましょう。
ねんねするときの安全面
ねんねするときの安全面もチェックしましょう。ポイントは3つです。
・布団が顔にかぶっていないか?
・高いところから物が落ちてこないか?
・うつ伏せに寝ていないか?
うつぶせ寝は乳幼児突然死症候群(SIDS)原因要素と言われています。うつ伏せで寝ていることに気づいたら、仰向けにしてあげましょう。
お昼寝のときは部屋を暗くする?
お昼寝のときに部屋を暗くする必要はありません。カーテンを閉めたり電気を消す必要はなし。普段の明るさの中で寝てOKです。そして、無音にする必要もありません。普段の生活音の中でねんねできるようにしましょう。
各月齢のねんねのリズム
では、各月齢のねんねのリズムを見てみましょう。
【生後0~2カ月ごろ】
昼夜の区別がありません。泣いたり、おっぱいを飲むとき以外はほとんど寝ているのがこの時期です。
【生後3~4カ月ごろ】
まだまだ寝ている時間が長いですが、起きている時間が少し長くなります。夜にまとまって寝るようにもなってきます。
【生後5~6カ月ごろ】
お昼寝が午前1回、午後1回の2回のリズムがついてきます。さらに夜まとまって寝ることができるようになります。体内時計が整ってくるので早寝早起きの生活リズムを意識していきましょう。
【生後7~11カ月ごろ】
おひるねの1回の時間が少しずつ少なくなってきます。夜泣きが始まる子もいます。
【1歳~1歳6カ月ごろ】
お昼寝が1日1回のリズムになってきます。夜は、一度も起きずに朝を迎える赤ちゃんもいます。朝起きる時間と夜寝る時間を一定にすることで生活リズムが整います。
もし、お出かけして夜遅くに寝ても朝は同じ時間に起こして大丈夫です。ねんねのリズムが一定になってくると、ママも生活のリズムをつくりやすくなりますよ。でも、「午前のねんねは必ず10時に寝かせなくてはいけない!」という気負いは必要ありません。赤ちゃんにも眠たい日とそうでない日があります。ある程度、生活リズムを大切にしながら、その日その日の様子を見ながら、ねんねさせてあげましょう。