古い体質の会社勤めに悩んでいた私
私は大学卒業後、地元の中小企業に正社員として勤務していました。田舎だからか古い体質の会社で、始業より1時間以上前に出社して掃除をしないといけなかったり、サービス残業や休日出勤も当然のような風潮。仕事にやりがいはありましたが、労働環境にはずっと悩んでいました。
結婚前から夫にはよく悩みを聞いてもらっていて、励ましてもらいながら仕事を続けているような状況でした。
結婚後はさらに待遇がひどくなり…
結婚するときには会社の方にもとても祝っていただき、「これからも一緒に頑張ろう」と言っていただきうれしかったです。今までの女性社員は全員、結婚と同時に退職していたので、結婚後も仕事を続ける初の女性社員として、期待していると言ってもらっていたし、自分でももっと頑張るぞ! という気持ちでいっぱいでした。
ところが実際には、入籍の少し前に、異動の時期でもないのに突然の部署異動を命じられました。今までは店舗勤務でお客様と接することにやりがいを感じていたのですが、新しい部署は商品企画の営業部。お客様と接する機会はなく、出張で全国を飛び回る部署です。
結婚式の翌日から1週間遠方に出張に行くことになり、帰宅時間もさらに遅くなり、上司から怒られることも増え、その後もどんどん出張の予定が入れられました。
自分のことのように怒ってくれた夫
連日の早朝出勤と長時間勤務にヘロヘロになっていた私を見かねて夫は「もう辞めてもいいんじゃないか」と言うようになっていました。さらにある日、上司からとても理不尽な怒られ方をして、それを夫に話すと自分のことのように怒ってくれました。普段あまり感情をあらわにしない夫なのでとても驚きました。
「こんなにひどい扱いを受けるならもう辞めてやる、って言ったらいいよ。自分で言えないなら僕が職場に行って代わりに言ってあげるよ!」とまで言ってくれた夫に、味方でいてくれる安心感を感じて自分のなかでも吹っ切れました。
その後、職場には辞職の意向を伝えて会社を辞めることになりました。辞めるまでにもさらにいろいろありましたが、夫がいてくれると思うと最後まで頑張れました。
自分がつらいときに寄り添ってくれたこと、理不尽な対応に憤慨してくれたことがうれしくて、この人と結婚して本当によかったと、心から思った出来事でした。
著者:よっちゃん/女性・主婦
イラスト:すうみ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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