ママになると、赤ちゃんが座れるようになるまでは授乳や寝かしつけなど、抱っこをしている時間が1日の大半を占めることになりがちです。妊娠中はあまり重いものを持たないようにしていたのに、ママになったとたん腕に負担が……。そのため腱鞘炎になるママも少なくないようですが、筆者の場合は腕よりも首への負担が大きかったようです。
小指のしびれを自覚するように
抱っこをしているとおとなしいのに、寝かせた瞬間に泣き出す赤ちゃんは多いですが、わが家の長子もそのタイプでした。とにかく泣かせたくなくて、泣けば抱っこ、ぐずれば抱っこ。あやすために1日中抱いて部屋の中をウロウロしていた日も少なくありませんでした。
するとそのうち、左手の小指がしびれるようになってきたのです。腱鞘炎になってしまったのかと思ったのですが、痛くて抱っこできないというわけでもなかったので、医者には行かずになるべくスリングを使うなどしてごまかしていました。
だんだんとしびれが強くなってくる
それほど気にしていなかった小指のしびれですが、ある日ベビーカーを押していると、どんどんしびれが強くなっていることに気がつきました。抱っこよりも腕にとっては楽なはずなのに、ベビーカーを押しているときにさらに強くなるのです。
痛いとまではいかないのですが指が動かしにくく、少し怖くなりました。「このまま動かなくなってしまったらどうしよう」と、整形外科を受診することにしました。
原因はストレートネック
「小指がしびれるんです」と伝えたところ、看護師さんが最初に言ったのは「首は痛くないんですか?」ということ。「首? 首は特に痛みはないですけど……」。どうして首なのだろうと思いましたが、診療も首のレントゲンを撮るところから始まりました。
なんでも、小指の神経は首とつながりが強いらしく、筆者のしびれの原因はストレートネックという首の骨のずれにあるとのこと。腕をかばって使っていた斜めがけのスリングも、首に負担をかけていたのでした。
腱鞘炎だろうという思い込みで、腕をかばって使用していたスリングがさらなる症状を招いていました。痛みが本格化する前に原因がわかったことは幸運でした。素人判断せずに、おかしいなと思ったらすぐに受診するべきだったと反省です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。