一方、ツキミさんは幼少期から母に容貌を笑われ続け、整形をした過去が。二郎さんは整形を受け入れてくれましたが、ツキミさんは自分に似た顔の子が生まれることが怖くて、子どもがほしいと思えないのです。
ある日、子持ちの友人にDINKsだと打ち明けると、「貧乏でも不妊でも病気でもないのに、子どもをつくらないなんて幼稚」「産めるのに産まないなんて、産めない人たちに失礼」と非難されてしまい、泣く泣く絶縁したツキミさん。さらには、ツキミさんは職場でも先輩に「産めるのに産まないのは反社会的だ」と責め立てられてしまいます。
追い打ちをかけるように、二郎さんの母が突然自宅に襲来。勝手に寝室をあさったり、二郎さん夫婦をベビー用品店に連れて行こうとしたりと、無神経な言動を繰り返し、追い詰められます。
容姿を理由に母親や同級生からひどい扱いを受けてきたツキミさんは、改めて二郎さんに子どもをつくりたくないことを伝えますが……。
夫婦間で意見が食い違い…
親から美人な妹と比べられ、最低限の生活すら与えられなかったツキミさん。
自分の子どもにもきっと同じことをしてしまうと涙を流します。
かつてツキミさんの前で見知らぬ夫婦の容姿をからかっていた二郎さん。
「今は考えが変わった。見た目なんて関係ない」と必死に言い訳をしますが、ツキミさんは「絶対に産みたくない」と意見を貫き通すのでした。
ツキミさんの両親の行動はもってのほかですが、二郎さんの言動にも憤りを感じてしまいます。ツキミさんの前で他人の容姿を批判する二郎さんの言動は、ツキミさんとって衝撃的なものだったはず。
二郎さんは子どもが欲しいという一心で必死に弁明しますが、「考えが変わった」という言葉だけでは、ツキミさんが抱える根深いトラウマを払拭するのには不十分でしょう。
二郎さんには、子どもをつくることを無理強いするのではなく、ツキミさんの心の傷と真摯に向き合い、寄り添う姿勢を見せてほしいものです。
尾持トモさんの連載は、ブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。