「うちの子と同じくらいかな?」
小さな子どもがマンション内の公園で遊んでいるのを見かけた小野。思い切ってママさんたちに声をかけると、「良かったら、今度ここで遊ぼう」と誘われます。
数日後、公園で合流すると最初は仲良く遊んでいたものの、ボールの貸し借りで子ども同士がケンカ。「どうしたの?」と駆け寄ると、いちかがボールを貸してって言ったのに貸してくれないA太くんの体をドン!と押してしまい…。
「ごめんね!」その場はなんとか収まりましたが、数日後…
ケンカすることが増えてしまった娘のいちかちゃんとA太くん。小野さんはいちかちゃんを叱りますが、A太くんのママは帰ってしまいます。帰宅後、いちかちゃんにケンカの理由を聞いたり注意したりしますが、あまり響いていない様子。
お友だちの遊んでいるおもちゃが楽しそうなので興味を持ち、そのおもちゃを取ろうとする姿はよくある光景です。「お友だちのものばかり取って大丈夫かしら?」「お友だちに譲れないのは、イジワルなんじゃないか?」など心配する必要はありません。
1歳、2歳、3歳はひとり遊びが中心。「みんなで仲良く一緒に遊ぶ」ことはこれから身につけていく力なのです。多少のやり取りは見守ってあげましょう。
とはいえ、年齢が低いほど、自分の気持ちを言葉にして伝えることがなかなか難しいため、たたいたり、蹴ったり、噛んだりと、とっさに手や脚、口などが出てしまうことがあります。そんなときは、とにかく謝ります。子ども自身に謝らせようとすることに必死になることもあるでしょうが、まずは親自身がしっかりと謝りましょう。
子どもには「たたいたらダメ」なこと、お友だちが痛い思いをしていること、ママもとっても悲しい思いをしていることを、目を見て真剣に伝えまましょう。また「一緒に貸してって言ってみようか」と提案したり「貸してくれないのは悲しいね」などと共感してあげることも大切ですね。