マラソン完走後の異変
いつもより厚手のウエアを着てレースに臨み、なんとか完走はできたのですが、ゴール後に荷物預かり所へ向かった際、長い列ができていて多くの人が荷物を待っていました。私は「寒いなあ」と思いながらその列に並んでいたのですが、雪は降り続き、体はどんどん冷えていきました。
どれくらい経ったのかは覚えていません。突然、立っていられないほどのめまいがして、「気持ち悪い」と感じた次の瞬間、気づくとまったく見覚えのないベッドの上に横たわっていたのです。しかも、毛布をぐるぐる巻きにされていました。
いつの間にか救急搬送されていた
「ここはどこだろう」と戸惑っていると、白衣を着た数名が私を囲み、そのうちの1人が「気がつきましたか? ここは病院です。あなたは低体温症と脱水症状を起こして倒れたんですよ。意識がなかったので救急搬送されました」と話してくれました。
さらに、私のうしろに並んでいたAさんによると、私は突然バタッと倒れ、周囲が騒然となったそうです。すぐに大会本部の方々が対応してくれたおかげで大事には至らず、倒れた場所が草むらだったことも幸運だったと言われました。もし対応が遅れていたり、アスファルトの上で頭を打っていたりしたらと思うと、今でもゾッとします。
点滴と簡単な治療を受けたあと、私は会場に戻ることができましたが、一歩間違えばどうなっていたかと考えると恐怖が募りました。マラソンは長距離を走るうえに、一般的には過酷なスポーツだと改めて感じました。
恐怖心が残るものの……
今までもレース中に苦しい経験は何度かありましたが、倒れて病院に運ばれたのは初めてだったので、帰宅後もしばらくはその恐怖心が残っていました。
それでも私は走ることが大好きなので、今後もマラソン大会に出場したいと思っています。ただ、今回の出来事を振り返り、無理をし過ぎないことや周りの方々に迷惑をかけないよう気をつけることの大切さを痛感しました。
まとめ
今度からは寒さ対策や体調管理をもっとしっかりおこないながら、自分のペースでたのしんでいきたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:浜田泰輔/50代男性・会社員。
イラスト:おんたま
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
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