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「もっと若く見られたいの」48歳が挑戦した20代ファッションでまさかの悲劇が!

知人のAさんは、48歳になるというのにスタイル抜群で常にメイクもばっちり。周囲の人からは、若々しくてキレイと評判だったのですが、「もっと若く見られたい!」と本人は満足していない様子。そんなAさんがある日、20代に人気のファッションにチャレンジ。Aさんが買ったばかりの洋服を着て、出かけたときの出来事です。

 

「もっと若く見られたい」とイメチェンを決意

同じ職場のAさんは48歳。美意識が高く、常に見た目をキレイにしている女性です。そんなAさんですが、「今日もキレイですね」と言われると、いつも「ありがとう」と口では言うものの、まだまだ自分に満足していない様子。さらに職場の20代女性に言われたときは、若さへの嫉妬心からなのか、「もっと若く見られたいの」と食い気味に反論していました。

 

ある日、Aさんが5冊ほど雑誌を抱えて現れました。雑誌は、すべて20代から30代くらいをターゲットにした雑誌ばかりだったので、私は「娘さんの雑誌ですか?」と尋ねました。すると、Aさんは「違う、私のよ」と言ったのです。どうやら、20代に負けないくらいの見た目になろうと思い、若者のファッションにチャレンジすることにしたようです。

 

Aさんは、雑誌でいくつかのブランドに目星をつけて、週末にショッピングへ。気になる洋服は見つけていたものの、やっぱり若者のブランドだからと少し気が引けていたAさんは、なかなか決められずに店内をうろうろ。1時間もすると、あんなに「もっと若く!」と張り切っていたのに「やっぱり似合うはずがない……」と肩を落として洋服を見ていたそうです。

 

すると、そこへ「何かお探しですか?」と店員がAさんに話しかけてきました。そこでAさんは遠慮がちに「はい、40代が若く見える服が欲しくて」というと、店員は「40代になんて見えないんで、どれでも似合いますよ」と店内にある商品をあれもこれもおすすめしてくれたそう。Aさんが洋服を鏡の前で合わせるたびに店員が「かわいい!」「若い!」と褒めてくれるので、試着をせずにおすすめされたコーディネート一式を購入することに。若い世代向けのブランドの店員から褒められ、自信に満ちあふれた状態で買い物から帰宅したそうです。

 

より若々しく見せたかったのに…

数日後、Aさんは休日に夫とお出かけすることにしました。せっかくだから購入した新しい服を着て出かけようと、ウキウキしながらいつもよりも入念に化粧をしてから着替えたAさん。購入した洋服は体のラインがわかるくらいピタッとしたトップスに、ショート丈のボトムス。アウターは、ボリュームのある襟がついた黒のショート丈ダウン。いかにも若者! といった服装です。

 

Aさんの新しい服装を見て夫が喜んでくれるはず……と思い、「どう?」と言いながら夫の前に立ちました。すると、夫の表情は一気に曇り、「いつものほうがいいから、着替えて」とひと言。夫から「若い」と言われないばかりか、新しい洋服を否定されたことに腹を立てたAさんは、夫を家に残してひとりで出かけることに。

 

目的の場所に向かい、人混みの中を10分ほど歩いたころからでしょうか。Aさんとすれ違った人が、振り返っているのを感じ始めました。「そんなに若く見えてるのかしら♡」と鼻高々に歩いていると、何やら振り返る人たちが笑っていることに気が付きます。おかしいと思ったAさんは、確認するために慌ててトイレに駆け込みました。

 

鏡に映る自分の姿を見た瞬間、Aさんはハッとしました。なんと、服装に見合うようにと、いつも以上に入念に塗り込んだファンデーションが、アウターのボリュームのある襟元にびっしり。アウターが黒だったので余計に目立ち、白と黒のグラデーションになっていたそうです。

 

トイレで自分の姿にあぜんとしていると、20代くらいの女性がAさんの後ろを通り過ぎるときに「なんだ、おばちゃんかよ」とひとり言のように言い捨てた言葉が聞こえました。若く見られたかったのに、逆におばちゃん呼ばわりされてショックを受けたAさんは、急いで家に帰ったとのことです。

 

 

若く見えるよりも似合っているほうが大切

店員からの「若い」という言葉に浮かれ、洋服を購入してから今まで自分が着ている姿を見ていなかったことを思い出しました。

 

ここで初めてAさんは、部屋にある全身鏡で自分の姿を頭の先からつま先までじっくり見始めたのです。スタイルの良さでキレイに着こなせていると思っていたら、Aさんの首には深く刻まれたシワが見え隠れ。しかもボディラインがあらわになった洋服は、下がったバストの位置が年齢を物語っているように見えたそう。

 

Aさんは、鏡に映る自分に若さを感じないばかりか、魅力を1つも感じませんでした。さらに、いつもの服装では感じなかった自分の体の隠しきれない老いを目の当たりに。Aさんは、どんどん気分が落ち込んで、涙が止まらなかったんだそう。

 

そんな様子を見た夫が、鏡越しにAさんを見つめながら「いつもの服装のほうがキレイに見えるよ」とやさしく慰めてくれたそうです。

 

まとめ

Aさんは、その日から「もっと若く見られたい」と言わなくなり、以前のような年齢に見合った服装に戻っていきました。さらに「若さよりも自分らしさを追求する!」と、自分磨きの方向性を変えたAさんですが、最近ではさらに魅力が増したように感じます。Aさんが若々しく見えるのは、常に美意識を高く持つだけでなく、自分に合ったファッションを理解し、楽しんでいるからなのでしょう。

 

老いには逆らえませんが、私も自分をより自分らしく見せるファッションを追求し、楽しんでいきたいと思います。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:勝 さとみ/30代・ライター。2015年生まれと2020年生まれの2人姉妹を育てるシンママ。肌の悩みが多く、よくSNSでおすすめのスキンケア情報などを収集して試して、日々美肌研究中!

イラスト/もふたむ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)

 

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