たばこの副流煙が悪いことはなんとなくわかっている人も多いと思います。では実際、赤ちゃんの副流煙の影響はどうなんでしょうか?
Q. たばこの副流煙!短時間でも吸い込んだら身体に悪い?
レストランで「禁煙席」を希望したのに、案内されたのは喫煙席の隣でした。「たばこ臭いなぁ」と思い見回すと、たばこの煙がモクモク上がっていたので、すぐに避難しました。
しかし、その席に座っていた15分程度、たばこの副流煙を吸ってしまったかもしれないと不安になっています。普段は、たばことは無縁の生活をしています。短時間でも、胎児への影響はあるのでしょうか?
A.15分程度だと問題ないと思います。
たばこには、多くの化学物質、有害物質が含まれています。なかでも、血管収縮作用のある「ニコチン」、発がん物質を含む「タール」はとても有害ですし、「一酸化炭素」は、胎児への血流減少を引き起こし、胎児への酸素や栄養物の供給を阻害します。そのため、胎児の低体重、先天奇形、流早産、死産、胎盤剥離などの発生が多くなるという報告があります。
受動喫煙でも、喫煙者と同様のリスクがあると言われるため、夫がヘビースモーカーであったり、職場の分煙が行われていなかったりする場合、母体や胎児へのリスクは高くなると考えられます。しかし、ご質問の方のように一回だけ、しかも15分程度副流煙にさらされたくらいなら、まず問題はないと思います。
(回答/天神先生)
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