「1年もたなかったのか…」父亡き後、濃縮され過ぎの9カ月を振り返る #預金資産ゼロの父が倒れた話 186
「預金資産ゼロの父が倒れた話」第186話。2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介します。
エェコさんのお父さんは脳の病気で倒れ、リハビリ院に入院。記憶力低下が顕著で預金も資産もない状態だったので、生活保護を申請して支給金を受けることに。
介護施設に入所後、医師からもう回復は望めないと言われ、お父さんは要介護度は4に。続けて「自然な最期を施設で迎える」形で良いかと確認されたエェコさん。脳裏に浮かんだのは、「自然に死なせて」というお父さんの言葉でした。新型コロナ対策で面会謝絶が続く中、お父さんは食事もとれなくなり、「覚悟が必要」とのこと。3カ月ぶりの面会でお父さんはさらに痩せて起き上がれない容態にもかかわらず、「大丈夫か、ここの金は……」とボソリ。以前は「心配なら貯金しておいて」とイラつかされたあの言葉が、今は愛おしく感じます。「大丈夫、私がやっている」「お前に任せていたら安心だ……」これが最後の会話となりました。1週間後、お父さんが発熱し血圧測定不能に。数日が過ぎ、ついに深夜に訃報が到着。覚悟していたからか涙も出ないまま翌朝になり、葬儀屋が来る時間に病院へ。遺体が横たわる病室で、エェコさんの脳裏には恐怖の対象であるひどい父親像がよみがえりました。しかし、つらい思い出より楽しい記憶があふれ出て、「ずるいなぁ」とボロ泣きしてしまいます。その後、葬儀屋が遺体を斎場まで搬送することになり、エェコさんも同行しました。
元実家の近くの斎場に到着し、遺体の安置完了まで待たされたエェコさん。実家も引き払い、自分が「子ども」でいられる場所が完全になくなったと思うと、切なさでいっぱいに。その後、棺桶に入れられたお父さんを見て、「もう触れることもできない」とぼんやりしていると、手続きのためラウンジに呼び出されました。
記入しながら




※焦点性てんかん…脳の特定の部位(焦点)から発作が始まるてんかん
※抗NMDA受容体脳炎…自分の抗体が何かの不具合で自身の脳を攻撃している脳炎の一種





死亡届を書く際に、医師が記入してくれた死亡診断書を見た私。発症してから亡くなるまで、わずか9カ月でした。濃縮され過ぎの半年余り。1年もたなかったと思うとあっという間だった気がします。
その後、父の本籍など必要事項を記入。介護中に役所関係でいろいろな苦労をしたおかげで、このときばかりはスムーズに届け出ができ、本当にホッとしました。
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さまざまな問題にぶち当たり、あちこち奔走してきた介護期間。感情の揺れも大きく、一難去ってまた一難でした。長かったようでたったの9カ月だったのですね……。
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