お金を返そうとしない友人
人気キャラクターの有料イベントが地元で開催されることを、SNSでつぶやいた私。すると、なかなか会えていない高校時代の友人Aから「私の子どもも好きだよ! よかったら一緒に行かない?」とコメントが来ました。当時3歳の長男とAの子どもが同い年ということもあり、4人で行くことに。
代表して私がチケットをとるべく「チケットは1枚3,000円で抽選ね。発券手数料とかも1枚230円かかるみたい」と、イベントの公式サイトのURLを添えてAにメッセージを送りました。Aからは「OK。ありがとう~」と返事も。そして無事当選し、わが子は大喜びでした。
後日、チケットを渡すためにAとカフェで待ち合わせ。Aは一番高いケーキセットを注文しました。「当選してよかった~。Aのチケット2枚ね。チケット代もらっていいかな?」と私がにこやかに聞くと、一瞬にしてAの顔が険しくなったのです。「チケット代6,000円は払うけど、手数料の460円はおまけしてよ!」と怒ったように言うA。「え? なんでおまけしないといけないの? 私始めから手数料の金額も伝えたよね?」と言うと、「チケット代も払うのに手数料とか意味わかんないじゃん。運営側ずるくない?」と口をとがらせながら、わけのわからないことをAは言い出しました。
理解できない話に私は、「ずるいって何? 一番高いケーキセットは頼めるのに、460円はケチるんだ?」と思いモヤモヤ……。しかしAは昔から、一度言い出したら私の言うことなど聞かない性格だったと思い出して面倒になり「わかった。手数料はいい」と言うと、「よかったー! ありがとう~」とニコニコしながら友人はケーキを食べ始めました。その姿に私は「イベントが終わったらもう関わるまい」と心に決めたのです。
イベント当日、モヤモヤしたままの私とは対照的に、Aと子どもたちは終始楽しそうでした。すると、イベントが終わってから「あの……これ」とAから封筒に入った460円を渡されたのです。「え?」と驚き聞くと、「あの夜、夫に手数料の話をしたら『460円ケチるとか恥ずかしいことするな!』って怒られちゃった。今日ずっと、なかなか言い出せなくて……。嫌な思いさせてごめんね!」とバツが悪そうに謝ってくれたのです。「そうだったんだ……」と460円をしっかり受け取った私。460円で友人関係が壊れずよかったです。その後も程よい距離感で友人付き合いをしています。
私は金額がいくらであっても、金銭の貸し借りをしたらはきちんと清算するべきだと私は思います。金銭問題で人間関係が壊れることのないよう、きちんと対応することを子どもにも伝えていきたいと思った出来事でした。
著者:山崎はる/30代・ライター。6歳と2歳の元気いっぱいな兄妹を育てるママ。共働き夫婦だが、夫の激務でほぼワンオペ状態。家事と育児、仕事の疲れは、大好きなどら焼きを食べて癒している。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)
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