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「そんな…」妊婦健診で赤ちゃんの姿を見て喜んだのも束の間、告げられたショッキングな事実…泣き崩れる私に医師は

長女を出産してから2年、ようやく2人目を授かり、夫と喜びを分かち合いました。初回と同じように、今回も夫と一緒に2回目の妊婦健診に向かったのですが、私を待っていたのは思いもよらない展開でした――。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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2回目の健診でまさかの結果に

私は妊婦健診の際は夫と一緒に行っていました。その日は、駐車場が混んでいたので、私のみで診察室へ入りました。妊娠9週目、今日はいよいよ母子健康手帳がもらえる日だ!とドキドキしながら内診がスタート。

 

前よりも大きくなった赤ちゃんの姿を見てホッとしたのも束の間、医師がモニターをじっと見つめていました。私はふと画面に目をやり、違和感を覚えました――心臓が、動いていない?

 

「心臓は動いていますか?」と医師に尋ねると、空気が一変しました。医師はしばらく沈黙したまま、慎重にエコー画像を見つめていました。しばらくして、医師がゆっくりと口を開きました。

 

初めて他人の前で泣き崩れた

「……心拍が確認できません。流産です」

 

頭の中が真っ白になり、現実を受け止めきれず、私は初めて他人の前で泣き崩れました。診察室を出ると、夫が私の異変にすぐ気づき、駆け寄ってくれたことを今でも覚えています。

 

夫と一緒に説明を聞き、後日手術をおこなうことに。健診から3日経った手術当日、もう一度エコーを見てもらいましたが、やはり状況は変わらず、手術がおこなわれました。

 

目が覚めたときには、もうおなかの中にいた赤ちゃんはいなかった……術後、寂しさと喪失感で私は涙が止まりませんでした。

 

医師からかけられた言葉

流産がわかってから、私は自分のせいなのかな……と自分を責め続けていました。手術から14日後、術後の経過観察で医師とお話をしていたときのことです。私が医師に「私のせいで赤ちゃんはダメになってしまったのですか?」と聞くと、医師が少し表情をやわらかくしてこう言いました。

 

「妊娠初期の流産は、母体のせいではないんだよ。赤ちゃんは、最初から運命を知りながらも、それを乗り越えてくれるお母さんのところに宿るんだ。だから、赤ちゃんもあなたのおなかに入れたことがうれしかったと思う。自分を責めちゃいけないよ」

 

私は医師からの言葉を聞き、涙がポロポロ流れ、心がラクになりました。

 

 

1カ月後、私は夫と長女とともに、家族で穏やかな気持ちで水子供養をしました。私たち家族にとってはつらい出来事でした。しかし、今はおなかにいた赤ちゃんのことを思い出すと、医師の言葉のおかげで、寂しい気持ちだけではなく「赤ちゃんが私を選んで、おなかの中に来てくれたんだ。ありがとう」と、ほっこりあたたかい気持ちにもなります。

 

 

著者:藤井 はな/30代女性/2017年生まれの女の子と2021年生まれの男の子のママ。出産を機に専業主婦になり、たまに在宅ワークをしている。元気いっぱいでやんちゃな2人に振り回されながら毎日育児に奮闘中! 趣味はピアノを弾くことと、簡単でおいしい料理を作ること。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)

※AI生成画像を使用しています

 

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