わが家の2歳になる男児は絵本が大好きで、お話がとってもじょうずだとよく褒められます。おそらくこんな風に育ってくれたのは、出産祝いにたくさんの絵本をプレゼントしてくれた友人たちのおかげです。今回は「誰かの出産祝いには、同じように絵本をプレゼントしよう」と思った私の体験談をご紹介します。
友人たちがくれたたくさんの絵本
大学時代は国語教育に関する学部に所属していたので、私は本が大好きな友人に恵まれていました。そのためか、友人からの出産祝いのほとんどが絵本でした。とてもうれしかったのですが、「絵本はまだまだ先かな」と思っていたので友人たちのチョイスにちょっとびっくり。
なかには長いうえに内容が難しい絵本もあり、友人たちはまだ結婚も出産もしていなかったので、正直なところ赤ちゃんのことよくわかっていないのだなと失礼なことを思っていました。
最初は虚しかった読み聞かせも…
赤ちゃんにとって絵本の読み聞かせは良いものだと聞いていたので、生後1週間ほどから毎日絵本を読み聞かせすることにしました。しかし、最初のうちは赤ちゃんからの反応は薄く、虚しい気持ちに……。
でも、あるときから絵本の読み聞かせが楽しくなりました。機関車の絵本を読んでいるときに、赤ちゃんを膝の上に乗せて「ガタンゴトン」のリズムに合わせて膝を揺らしたら、赤ちゃんが今までにないくらい楽しそうに笑ったのです。
それから赤ちゃんは毎日絵本を求めるようになり、さらにたくさんの絵本を読むようになりました。
絵本のおかげでお話が大好きに
今、わが子は2歳なのですが、相変わらず絵本が大好きです。友人からもらった長くて難しい内容の絵本も飽きずに最後まで聞いています。そして、そのような難しい絵本も読んでいるからか、わが子はとてもお話がじょうず。たとえば、「家にみかんがないから、スーパーに買いに行こう」という長い文もスラスラと話せます。
友人たちが絵本をプレゼントしてくれなかったら、きっとこんなにじょうずに話せるようになっていなかったでしょう。本当に絵本をくれた友人たちには一生頭が上がりません。
出産祝いといえばタオルやお洋服もうれしいですが、赤ちゃんの成長を考えると、成長したころに喜ぶ絵本も良いなと今では思っています。私も誰かの出産祝いには絵本をたくさん贈ってあげたいと感じられた体験でした。
著者:鏡 環
2歳の息子の母。現在第二子妊娠中。元高校教員。うつ病と闘いながら夫と二人三脚で育児に励む。