「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、絵本の読み聞かせに関するご相談です。
Q.毎日読み聞かせをしなかったせいでしょうか?
生後11カ月の女の子を育てています。最初のころは、本の読み聞かせをしていました。ですが、子育て支援センターに行ったり、最近は暖かいので公園に行ったりしていて、車でお昼寝、帰ったら夕方でバタバタとしているともう寝る時間です。寝るときは授乳をしているため、ここ数カ月、絵本の読み聞かせをあまりしてあげられていません。夫に読んでもらいたいのですが、夫は国語や活字が苦手で絵本も読んでくれません。
そんななか、1~2週間に1回、なるべく読み聞かせをするようにしましたが、娘は本を触るか、他の遊びをするなどしています。やはり、最初から毎日読み聞かせをしていなかったからでしょうか? 今からだと遅いでしょうか? 私も夫も国語が苦手なので、少し心配しています。
在本祐子助産師からの回答
絵本は、さまざまな語彙を学ぶだけでなく、いろいろな情緒を感じることができるためとても素晴らしい遊びの1つです。
ですが、絵本好きになるか、延いては大人になっていく過程て読書が好きになるかどうか、あるいは国語力が強くなるか否かに関しては、乳児期の絵本の読み聞かせが強く関連していると明らかに示されているわけではありませんので、絵本の読み聞かせを義務にしなくてよいですよ。ママさんが楽しみながら絵本の読み聞かせをなさることができれば大丈夫です。
また、今の時期は集中して絵本を長時間見ていられるお子さんは多くはありません。この時期には、物語よりも、絵がはっきり鮮やかで、瞬間的に目を引くもののほうがいいかもしれませんね。また同じ本を何度も何度も読み返すほうが馴染みやすいと思いますよ。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
じっと見つめることは集中力を育てる最初の一歩
まだ月齢の低い赤ちゃんが何かをじっと見つめていることありますよね。瞬きも少なくじっと見ている様子を見ていると「何を見ているんだろう?」と思いませんか? この、じっと見つめている姿は、ぜひ大切にしてあげてください。
このときにママとパパにしてほしい遊びは、赤ちゃんが見つめているものに対して「かわいいね」「素敵だね」「きれいだね」と声をかけ、触れるものだったら触ってみて「柔らかいね」「あったかいね」など言うこと。赤ちゃんが見ているものに、ママたちも興味や関心を示すと、赤ちゃんは見ることが楽しくなり観察を始めます。
この「見る姿」が、集中力を育てる最初の一歩になるのです。
赤ちゃんが好きなものを「見る」
親としては「この絵本がいいよ」と誰かに言われると、赤ちゃんに読んであげたいと思います。ただ、必ずしも赤ちゃんが大人の与えるものに興味を示すとは限りません。私自身も経験があります。良かれと思って買った絵本に興味を示してくれなかったこと。
まず、赤ちゃんによって「興味を持つ時期」は違います。絵本に興味を持つ子もいれば、おもちゃが良い子もいます。最初は「赤ちゃんが興味を示してみているもの」、つまり赤ちゃんが好きなものを見せて遊びましょう。
おもちゃでも絵本でもOKです。絵本の場合、必ず全部のページを見るのではなく、同じページばっかり見ていることもあります。それでOKなんです。
※参考:ニュース(ママネタ)「保育士が教えます!赤ちゃんの好奇心を育てる『見る』遊び」【執筆・監修:一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事・中田家庭保育所施設長 保育士 中田馨】
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