娘への誕生日プレゼントが…
ある日、義妹夫婦が小学2年生と4年生の姪を連れてわが家へ遊びに来ました。姪2人は未開封のキーホルダーの箱を見つけ、「これ開けないの?」と手に取ろうとします。娘が「だめ! 開けないで!」と制止して大切にとっていることを説明しました。「ふ~ん」と姪たちは話を聞き、手を引っ込めます。娘はきちんと説明できていたので、私は姪たちが手を出すことはないだろうと思っていました。
その後大人はリビングで、子どもたちは部屋で遊んで過ごしていると、突然娘の大きな泣き声が。急いで部屋に向かうと、床には無造作に開封されたキーホルダーが散乱していました。姪2人は箱を開けたい気持ちが抑えられず、娘がトイレに行った隙にすべて開封したようです。ショックを受ける娘のかたわらで、姪2人はキーホルダーを手に笑いながら「これいいじゃん」「同じデザインがかぶっちゃってるね」「このキャラかわいくない」と悪びれる様子もありません。
「私の宝物なのに!」と悲しむ娘をなぐさめていると、騒ぎに気づいた義弟がすぐに注意。「娘ちゃんの気持ちを踏みにじるようなことをするな」と2人を叱りました。そして、義弟は財布から5千円を取り出して娘に渡そうとします。まさかお金で解決する気!? 嘘でしょ……? と思いましたが、「娘ちゃんの大切なものなのに、2人がひどいことをしてごめんね。お金で解決はできないけど、受け取ってほしい」と義弟が真面目な表情をしてやさしく言うので、義弟なりに娘を気づかってくれているのだとわかりました。娘も頷いて泣き止み、お金を受け取りました。
すると、自身の父親が目の前で高額なお金を渡していることや、謝罪の言葉を口にしている様子を見て事の重大さに気づいた姪のか、姪2人は青ざめたかと思うと反省して娘に謝ってくれたのです。娘は「いいよ。もうしないでね」と涙声でしたが、笑顔で返事をして和解しました。義弟の言う通りお金で解決することではないと思いましたが、心を入れ替えてくれた姪たちを見て一安心。お金はいただくことにして、そのお金で娘にプレゼントを買い直してあげました。
姪2人は以前から年下の娘をからかうことが多く、今回も軽いいたずらのつもりだったようです。今回をきっかけに娘に対する2人の態度が変わり、やさしくなったと娘は喜んでいます。娘の気持ちを尊重してくれた義弟の対応に感謝しています。
著者:安藤由美香/30代・ライター。おおらかな10歳の息子と、完璧主義の6歳の娘を育てる母。アクティブな夫と黒柴わんこと共に、にぎやかな日々を過ごしている。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
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