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「久しぶり」って誰!?同窓会で再会した友人の正体。見覚えがなかった理由はまさかの!

40歳になり、子育てが落ち着いたため、久しぶりに同窓会に参加した私。「久しぶり!」「元気だった?」と再会を喜び合うも、同級生の輪の中にいる1人の女性が誰だかわからず、認識できないのです。適当にやり過ごす中、ついに彼女の正体が明かされるのですが、彼女を認識できなかったのには、とある理由があって……。

 

「久しぶり」ってあなた誰なの?

これは私が40歳のころの話です。あるとき、高校の同窓会のお知らせが来ました。結婚を機に地元を離れていたため、高校時代の友人とは疎遠になっていた私。子育ても少し落ち着いたので、思い切って久々に地元に戻って同窓会に参加することにしました。

 

そして迎えた同窓会当日。ホテルの宴会場には懐かしい顔ぶれが集まっています。「わー久しぶり!」「元気だった?」「変わらないね」と再会を喜び、近況を語り合いました。

 

話が弾む中、1人の女性が私たちの輪に入ってきたのです。ロングヘアで色白、二重まぶたがくっきりとしたキレイな女性でした。彼女は、私を見るなり「久しぶりー!わー、ゆうこも全然変わらないねー」と言います。「変わってないわけないでしょ。何kg太ったと思ってんの」と笑いながら、私は内心焦っていました。この美女の名前が思い出せず、顔にも見覚えがないのです。

 

私は適当に相づちを打っていましたが、他の友人たちは「久しぶりー!」「元気してた?」と声をかけています。どうやら、気付いていないのは私だけのよう。「子育てで忙しかったから、記憶が飛んでるのかしら」と、内心少し落ち込んでしまいました。

 

明かされる謎の友人の正体

同窓会は当時の担任の先生によるスピーチや有志による余興もあって、盛り上がりを見せていました。そして食事をしながら、懐かしの写真をスライドショーで紹介するプログラムに。私の隣には、あの謎の美女が座りました。写真を見ながら「うわー! 懐かしい」「体育祭のときさ〜……」と会話が聞こえてきます。私たちのクラスの写真も何枚も映り、私は懐かしい気持ちでスクリーンを見つめていました。

 

すると「うわ~懐かしい! 私こんなだったっけ?」と謎の美女が発言したのです。スクリーンには、ベリーショートに日焼けした肌の、ソフトボール部のA子の姿が映っています。「え!」と私は声を出してしまいました。「あなたA子だったの!」と思わず口から本音がポロリ。A子は「ねえ、もしかして気付いていないのかもと思ってたけど、やっぱりそうだったのね」と笑います。

 

「ねえ、私に気付いていなかったんだけど」と他の子に話しかけていました。すると「ああ、同窓会に来るのが久しぶりだもんね。気付かなかったか」と声が。「みんなはわかってたんだね?」と聞くと「まあ、地元だから時々会うしね」と答えました。私は日焼けした肌が印象的なスポーツ少女だったA子の激変ぶりに改めて驚かされ、まじまじと見つめてしまいました。

 

 

A子の激変の理由とは?

私はA子に「すごい! スポーツ少女だったのに、いつからこんな美女になったの?」と聞くと、「いや、あのころもスポーツ美少女だったでしょ」と突っ込まれてしまいました。たしかに、話のノリや突っ込み口調は高校時代のA子です。「実はね……」とA子は激変した理由を話してくれました。

 

A子は高校卒業後、看護師の道へ進み必死に仕事をしてきたそうです。そんな中、30代で結婚の約束までしてきた恋人にフラれ、やぶれかぶれに。仕事を辞め、韓国留学をして美容医療にハマり、一重だった目を二重にしたのをきっかけに、ボトックス、ヒアルロン酸、糸リフト、脂肪吸引と美を追求していったのだそう。

 

帰国後は美容外科の看護師として勤めながら、さらに美を追求し続けていると言って、私に名刺をくれました。「切らない整形もいっぱいあるから、気軽に遊びに来て」と話すA子。地元に住む友人たちは、以前の同窓会やA子からの営業で、A子の近況を知っていたそうです。

 

A子の顔は激変していますが、話してみると中身は昔のA子のままでホッとしました。美容外科の看護師という仕事が天職だそうで、仕事について情熱的に話してくれます。「もう、次はちゃんと覚えといてよ。これが新しい私だから」と言うA子は、見た目だけではなく中身もキラキラ輝いていました。

 

まとめ

気さくに話しかけてきた友人が誰かわからなかった理由が、まさか整形だったとは思いませんでした。A子とはおおよそ認識できないほどの激変ぶりだったのです。同窓会後も、A子からは「あのとき私をわかってくれなかったじゃん」と、会うたびに何度もネタにされています。

 

いくつになっても、たとえ容姿が変わっても、笑い合える友人の存在をありがたく感じると同時に、自分の生き方を自分で決め、内面から輝いている友人に刺激を受けた出来事でした。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:高石 ゆうこ/50代主婦。長年教育業界で働く、22歳、20歳の兄弟の母。家族関係や日常の出来事を体験談として執筆。趣味はガーデニングで、バラの剪定にこだわりあり。

イラスト/マメ美

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)

 

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