せっかくのお祝いだったのに!
私は、長男の声がうるさかったのかと思い「すみません」と軽く頭を下げて、自分もお寿司を食べることに。すると「あんなにテンション上がって……。回転寿司初めてなのかもね」「お誕生日って聞こえたし、きっとめでたい時じゃないと来られないのよ」と言っているのです。どうやらクスクス笑っていたのは、私たちを馬鹿にしていたからでした。「せっかくのお祝いなのに、嫌な席だな」と思いつつも、私しか気づいていなかったのでそのまま食べ続けました。
しかし、その後その家族の行動はエスカレート! 子どもたちが「当たった!」と喜び、ケースを開けると、小学校高学年くらいの兄妹が「はい、ショボいやつー!」「残念でしたー!」と煽ってくるのです。それにはさすがに子どもたちも気づき、ショックを受けていました。親も注意せず、一緒になってこちらを見て笑っています……。
あまりの不快感さに夫が「注意してくる」と席を立とうとしたそのとき、「いい加減にしなさい!」と怒る声が。声の主は、その家族の隣のテーブル席に座っていた60代くらいのおじいさんでした。「ずっと聞いていたけど、こっちまで嫌な気分になる! 親が止めないといけないのに、何をしているんだ」と、その家族に怒ってくれたのです。おじいさんの声を聞いた周りの人たちが一斉にその家族を見るので、気まずくなったのかそそくさと帰って行きました。私と夫は「ありがとうございました。ご迷惑をおかけしました」と伝えると、おじいさんは「あなたたちは何も悪くないよ。子どもたちも嫌な気持ちになってしまったね」と気づかってくれ、おばあさんも「そうよ。気にすることはないからね」と言ってくれたのです。やさしいご夫婦のおかげで、不快な気分が一気に温かい気持ちへ変わり、大切な時間が過ごせました。
子どもの行動で周りが迷惑することもあると思いますが、そのときの親の対応が大切だと改めて気づかされました。不快な家族を反面教師に、やさしいご夫婦をお手本にして、これからの育児も頑張ろうと思います。
著者:下野香月/30代・ライター。面倒見のいい6歳の長男と、ひょうきんな4歳の長女、甘えじょうずな2歳の次女を育てている元保育士ママ。在宅勤務を目指しスキルアップ中。日々子どもたちに癒やされながら、忙しくにぎやかな毎日を送る。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
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