その後、二郎さんは親戚に言われるがまま再婚。新しい妻との間に子どもをつくりますが、やっぱり子どもをかわいいと思えず、疲弊した妻に育児を丸投げ。
数年後に再び離婚したことで、二郎さんの「ヤバさ」が知れることとなり、会社や近所で腫れもの扱いされているようです。
ツキミさんは、子どもを見たときに強い拒絶反応を起こさないよう、精神科に通院中。
自分のために、そしてこれからの人生のために自分自身と向き合っています。
子どもが欲しいと思えないのは…
精神科には、ツキミさんと同じように毒親の元で育ち、「負の連鎖を止めたいから」と子どもを望まない人から、理由がわからないけど子どもが欲しくないという人まで、さまざまな患者が訪れるそう。
「子どもを欲しいと思えないのはごく自然な感情で、あなたは普通だ」と背中を押され、ようやく自分の考えに自信を持てたツキミさんなのでした。
子どもをつくらないことも、自然な選択肢のひとつ。どちらを選んだからといって優劣があるわけではありません。私たちには個々の価値観があり、抱えている思いや感情は尊重されるべきものです。
「子どもを欲しいと思えないのはおかしい」と自分を追い詰めるのではなく、ありのままの気持ちを受け止め、素直に自分の心と向き合うことが大切なのではないでしょうか。
自信がなくなってしまったときは周囲の力も頼りながら、自分の気持ちに胸を張って生きていきたいですね。
尾持トモさんの連載は、ブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。