
フラワーガール、成功なるか!?
私の妹の結婚式で、娘は同じく3歳のいとことともにフラワーガールを任されました。娘と姪っ子のフラワーガール姿を想像して心が躍った私でしたが、時間が経つにつれて不安な点が多く出てきました。
まず、式場までの距離が遠いこと。自宅から会場までは電車で2時間かかるため、移動に疲れた娘がフラワーガールに耐えられるか心配でした。さらに、挙式の時間帯が昼食前であるということ。娘は眠いとかんしゃくを起こしますし、空腹にも弱いのです。
私はフラワーガールを成功させるため花嫁である妹の許可を取り、万が一に備えてお菓子を持参して式に臨むことにしました。
やがて当日となり、無事に式場に到着しました。娘のおなかが空かないように軽食を食べさせてから、いざリハーサルへ。式場スタッフからフラワーガールのレクチャーを受け、ご機嫌にお花を撒く娘と姪っ子の姿に私は胸をなでおろしました。ところが、本番直前になって恐れていたことが起こったのです。
フラワーガール用に用意された式場後方の椅子に座っていた娘が「おなか空いた~!!」とぐずり始めてしまいました。すでに参列者の入場は終了しており、本番はもうすぐ。しかし、眠気と空腹に襲われた娘の機嫌は最悪の状態に。私はスタッフさんの許可を取り、忍ばせていたお菓子をこっそりと娘の口に運び始めました。
すると、お菓子効果で気を取り直した娘は、度々お菓子を要求しながらも自分の持ち場につき、フラワーガールをご機嫌に務めることができたのです。妹は娘のフラワーガールをとても喜んでくれました。私も娘の出番後は、安心して結婚式を楽しめたのでした。
一時はどうなることかとヒヤヒヤしましたが、今回の経験を通して娘との思い出がまた1つ増えました。フラワーガールという貴重な機会をくれた妹にとても感謝しています。
著者:望月 柊/30代女性。2021年生まれの女の子のママ。教育・児童福祉に10数年携わる。イヤイヤ期真っ最中の娘と格闘しながら、今しか味わえない感動で毎日を彩っている。リフレッシュ方法は、推し活と読書。
作画:おはな
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)