産前は体の変化についていけなかったり、出産時や出産後のことを考えて情緒が不安定になってしまたり……。産後は産後で授乳やおむつ替えでなかなか眠ることができずにイライラしてしまったり……。産前・産後とママは大変です。なんとかしてあげたい、代わってあげたいと思っているパパに試してもらいたい、ママに寄り添う方法をご紹介します。
パパができることは、まず話を聞くこと
女性が男性に相談するとき、女性は話を聞いてほしいだけで解決策はすでに自分のなかにあり、男性は女性の話を聞くとどうしてほしいのか解決策を探りたくなる、というのは男女の違いでよく言われることです。
ママがパパに産前・産後について何かを語り始めたとき、パパはそっと耳を傾けてあげてください。意見を言ったり、何をしてほしいのかを確認したりするのは、しっかり話を聞いてから。
「俺も大変なんだよ!」はぐっと我慢
ママの話を長いと感じることは、パパにとってよくあることかもしれません。会社で要点を先に伝えることに慣れているパパは、イライラしてしまうことも……。
聞いているうちに「ママも大変だと思うけど、俺だって会社で大変なんだよ」という気持ちが、ムクムク起き上がってくることもあるでしょう。しかし、はじめての経験でママも自分でどうしたらいいかわからない状況です。パパに悪いと、ママ自身も感じているはず。ここはぐっと我慢して、自分のことは置いておいて、ママの話を聞いてあげてください。
大事なのは“共感”すること
いざ、しっかり話を聞こうとママと向き合っても、「どう思う?」と聞かれて答えたのに「そうじゃない!」と怒られたり、「うんうん」と相槌を打っていたら「ちゃんと聞いてないでしょ!」と怒られたり。「そう思うでしょう?」と言われたので、「本当にそうだよね」と言ったら「そう思ってないくせに」と言われたり。そんなことがあると、パパは困ってしまいますよね。
これ、実は聞いている態度を気に入らないと思われている可能性があるんです。話を聞くときに大事なのは、“共感”することです。“同意”することではありません。ママの大変さを感じ取って、「本当に大変なんだな、つらいんだな」と心から共感するよう努力してみてください。何を言っていいかわからないときは余計なことは言わず、ママが「大変なの」と言ったら「大変なんだね」と言ってあげてください。このときも共感する気持ちは忘れずに。「大変だよね」の同意だと、「あなた、何もやってないなじゃない!」という喧嘩の糸口になってしまう可能性があるので、注意が必要です。
イクメンになることを求められている昨今。ママがすぐに育児を完璧にこなすママになれないのと同じように、パパがすぐにイクメンになるなんてよほど器用な人でない限り無理です。まずはママの気持ちに“共感”して、そこから何をしてあげればいいのか、徐々に汲み取ってあげてください。