父からあーちゃんの財産を守るため、ワフウフさん姉妹はあーちゃんに腹巻型のポーチを購入し、お金や貴重品は身につけるように言いましたが、翌日には記憶とともにポーチは姿を消してしまいました。そこで、今度は首から下げられるポシェットを購入。こちらはいい感じに使えていると思ったのですが、しばらくするとまたなくなってしまいます……。ただ、あーちゃん本人に自覚はなく、いつも父のせいにするだけ。話が二転三転するので、聞くのも疲れます……。
これなあに……??
老人ホームと高齢者住宅の見学を終え、姉妹で話し合った結果、選ぶなら老人ホームにしようと決めたのですが、いざとなると心が揺れます。
あーちゃんにはこっそり探りを入れていて、家を出ること自体に抵抗がないことは確認したのですが……。
プライドの高いあーちゃんは、見学に連れて行くと入居を拒否しそうな気もしています。
営業さんは、私たちが迷っているのをお見通しのようで、1カ月だけ仮押さえをすると言ってくれました。さて……どうする!?
先日、あーちゃんとインドカレー屋さんに行ったときのこと。
あーちゃんはナンで食べるタイプのカレーのことをすっかり忘れていたようで……。
まるで、初めて食べたかのようなリアクション……。
カレーを忘れちゃったの!? と、姉妹で驚がく……。
そして、一緒に注文した鶏肉料理も……。
めちゃくちゃしっかりとガーリックの味がしていたにもかかわらず、ニンニクの味がしないと言いビックリ……。味覚全体が相当鈍くなっているようです。
老人ホームと高齢者住宅、どちらも見学した結果、選ぶなら老人ホームだと姉妹で答えを出したのですが、いざ決断するとなると心が揺れます……。あーちゃんにはこっそり探りを入れていたのですが「お金の心配さえなければ……」といった反応で、家を出て父と離れて暮らすことには否定的ではないようでした。しかし、プライドの高いあーちゃんは、見学に行ったらきっと施設への入居を拒否するでしょう……。自分で断ってしまうかもしれません。だからといって、住む場所を本人に見せずに勝手に決めてもよいものか……?
悩んだまま動けない私たちを見透かしたように、老人ホームの営業担当の方は「あと1カ月だけ仮押さえにしておきますので!」と言ってくれました。どうするべきか? あと1カ月で決断しないといけません。
あーちゃんの認知症は、日に日に進行しています。先日も、インドカレー屋さんで、ナンをちぎって食べるカレーの食べ方がすっかりわからなくなっていたり、ガーリックの味を認識できなくなっていたり、私たちがショックを受けるような発言を繰り返していました。
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施設への入居は、あーちゃんの環境を大きく変えることになるため、なかなか決断できない気持ちもわかります。しかし、日に日に症状が進行していることもあり、もう決断しなくてはいけない段階に来ているのも事実です……。よく考えて、納得のいく選択ができればいいですね。
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