布団をめくるとまさかの光景
ある月曜日、いつも通り長女よりも先に起きた私は、朝食や保育園に持っていく物の準備をして、別室で寝ている長女が起きてくるのを待っていました。しかし、いつも起きてくる時間になってもなかなか来る様子がありません。寝室に向かって「おーい、早く起きて! 遅刻しちゃう」と少しイライラを滲ませた大声で呼びました。返事もなく、5分ほど待っても長女が起きてくる気配はまったくありません。これ以上待っていたら保育園にも仕事にも遅刻してしまう! と思った私は、寝室まで足をドンドン踏み鳴らしながら向かうことに。まだ寝ている長女の布団をつかみ、「起きろー!」と一気に引きはがしました。
これでさすがに長女も起きたはずと思い顔を覗き込むと、目を閉じたままの長女の顔と血まみれ状態の枕が……! 私は衝撃的な光景に驚き、焦って長女に声をかけながらゆさぶって必死に起こそうとしました。すると、「もう朝? おはよう」といつもと変わらない様子で目を覚ましたのです。ひとまずホッとして、血まみれの原因を必死に探します。そこで、鼻の中に血がたくさんついていることに気がつきました。この血の海の原因は鼻血だったのです……。幸い、血まみれだったのは顔と枕だけだったので、顔を洗って、枕は洗濯して無事に時間内に家を出ることができました。
まさか、血まみれの状態の長女を朝から見ることになるなんて……。たしかに長女は、日ごろから鼻血を出すことが多かったのですが、寝ているときに鼻血が出たことがなかったので衝撃的でした。しかし、そんな状況でもひとりで冷静に対処できてよかったです。今度もいつもと違うことが起きても、冷静に対処することが大切だなと思った出来事でした。
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ショッキングな出来事でしたね。でも、大事に至らなくて本当によかったです。
お子さんが鼻血を出すと、心配になりますよね。実は、子どもの鼻血は頻度の高い症状なのです。鼻の入口にあるキーゼルバッハ部位から出血することが多く、原因は鼻ほじり、アレルギー、乾燥、副鼻腔炎、異物による傷つきなどがあります。また、今回の体験談のように子どもが寝ている間に鼻血を出すのは、無意識に鼻を触ったり傷つけたりすることが主な原因。かゆみや詰まりが気になって、知らず知らずのうちにいじって出血するのがほとんどです。
鼻血が出たときは座って前傾姿勢にし、喉に鼻血が流れないようにしてあげてください。そして、小鼻を親指と人差し指で圧迫し、10分ほど様子を見てください。鼻の上を冷たいタオルなどで冷やすのもよいでしょう。
よくしてしまいがちですが、鼻の穴にティッシュを詰めるのは、鼻の粘膜を傷つけたり、詰め物が鼻の奥に入って取れなくなったりするリスクがあるため、控えてくださいね。詰め物をするのではなく、鼻から出てきた血を拭き取るようにしましょう。
もし20分以上鼻血が止まらない場合は、医療機関を受診してください。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:海津さとみ /30代・ライター。プチ反抗期中の10歳の長女と、おませでしっかり者の5歳の次女を育てるシングルマザー。離婚を機に移住し、新たな環境での子育てに悪戦苦闘しながらも、自分たちらしい家族のカタチを目指す日々を送っている。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
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