今回は、4月生まれの赤ちゃん7,203名の名前から、実際に男女どちらにも名付けられていた人気の「ジェンダーレスネーム」よみランキングを紹介します。
1位 翠(主なよみ:すい)
「ジェンダーレスネーム」1位にランクインしたのは「翠」。特に女の子に多く名付けられています。
「翠」は深く美しい緑色を意味する漢字で、自然の豊かさや生命力を象徴します。春の芽吹きや新緑を思わせることから、春生まれに人気の高い名前です。
2位 陽向(主なよみ:ひなた)
2位は「陽向」。男女問わず人気があり、男の子に多く選ばれている名前です。
「陽」は太陽のような明るさ、「向」は前向きな姿勢を連想させ、「陽向」には「あたたかな光の差す方へ進んでいくように」という願いが込められているようです。春の日差しを感じる、ぬくもりある名前です。
3位 陽葵(主なよみ:ひまり・はるき)
3位の「陽葵」は、特に女の子に人気。女の子では「ひまり」、男の子には「はるき」とよむことが多い名前です。
「葵」は太陽に向かって咲く植物を指し、そこに「陽」の明るさが加わることで、「明るく前向きに、自分らしく咲き誇ってほしい」といった願いの感じられる名前に。あたたかく希望に満ちた春生まれ季節にぴったりの名前です。
4位 陽(主なよみ:はる)
4位にランクインしたのは「陽」。特に男の子に多く選ばれている名前です。
太陽のような明るさを持つこの名前は、「元気で前向きに育ってほしい」という願いが込められることが多く、さわやかで潔い一文字ネームです。「はる」というよみの名前は毎年春生まれに増加する傾向にあり、春らしいあたたかさと活力を感じさせます。
5位 凛(主なよみ:りん)※同率
5位の「凛」は、女の子に多く名付けられている名前です。
「凛」とは、凛とした姿勢や気品を表す漢字。短く端正な響きで、強さとやさしさを併せ持つ印象があります。
5位 晴(主なよみ:はる)※同率
同じく5位の「晴」は、男の子に人気の高い名前です。
「晴」は空が澄み渡る様子を表し、「晴れ渡る大空のように、明るくのびのびと育ってほしい」という願いが伝わってくるようです。春の穏やかな空を思わせるような、ポジティブな印象を受けます。
5位 桜都(主なよみ:おと)※同率
同率5位は「桜都」。特に女の子に多く名付けられています。
「桜」は春を象徴する花で、「都」は洗練された都会的なイメージを持つ漢字です。「桜都」という名前は、華やかでありながら気品も感じさせます。また「おと」という響きはどこか古風で懐かしい印象があります。古風で日本的な名前「レトロネーム」ブームもあり、男女どちらもに多く名付けられているようです。
8位 藍(主なよみ:らん)
8位にランクインしたのは「藍」。日本の伝統色で、深みのある青を表す漢字です。静けさや知的な印象があり、性別を問わず人気がありますが、バレーボール日本代表・髙橋藍(たかはし らん)選手の人気により、最近では男の子に「らん」というよみで名付けられることが多くなってきています。
9位 凪(主なよみ:なぎ)
9位にランクインした「凪」。風や波が穏やかになる状態を表します。「穏やかで安定した心を持った人になってほしい」「波風に動じない強さと優しさを持ってほしい」といった願いが感じられます。静かなひとときを感じさせる、落ち着いた響きが魅力です。
10位 碧(主なよみ:あお)
10位にランクインしたのは「碧」。青緑色を表し、自然や高貴さ、澄明さを象徴します。その色から、海や空など自然の広がりを感じさせる名前です。「海や大空のように開放感を持ち、広く深い心を育んでほしい」という親御さんの思いを感じます。
◆近年ますます注目を集めている「ジェンダーレスネーム」は、性別の枠にとらわれない柔軟さと、時代の感性を反映した美しさを併せ持っています。特に「翠」や「凛」「碧」など、自然や心の在り方を感じさせる風情ある漢字が多く選ばれているのも特徴的です。
また、「翠」「陽」「凛」「晴」などの一文字ネームもトレンドとなっています。
これからお子さまのお名前を考える方は、ぜひ「ジェンダーレスネーム」も選択肢の一つに加えてみてくださいね。
モデル:@rana__0923さん(ベビカレメイト)
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2025年4月1日(火)〜2025年4月25日(金)
回答件数:7,203件(男の子:3,730件/女の子:3,473件)
※男女の合算人数が多い順に掲載にしています