圧倒的多数が「ママがお迎えに行く」と回答!
ベビーカレンダーが実施したアンケートによると、急なお迎え要請に駆けつけるのはママがほとんどでした。調査結果では、実に74.62%の人が「主にママが迎えに行く」と回答。
一方で「パパが主に対応」はわずか3.67%にとどまり、「半々程度に分担」との回答も10.4%と少数派でした。
一見、パパの育児参加が進んでいるように見える現代でも、いざというときの緊急対応では、いまだにママへの偏りが目立つことがわかります。
ママばかりが園や学校からの電話におびえる現実
ママばかりに負担が偏ってしまうのにはさまざまな理由があるようですが、その理由の1つとして考えられるのは、園や学校からの連絡です。アンケートでは以下のような声が寄せられました。
小島さん

保育園からの連絡が母優先になっています。夫にも連絡してほしいと伝えても、電話がつながりにくいことが多いようで、結局自分が対応となることが多いです。
ゆらさん

保育園で体調が悪くなったときの連絡先には、私の携帯電話が一番に書いてあるので、いつもスマホが気になります。夫は私より先に連絡がくることがほぼないので、それほど保育園からの連絡におびえる必要がなくて、ずるいと感じます。
保育園・幼稚園や学校では、緊急時の連絡先として「誰に、どの順番で電話をかけるか」を保護者があらかじめ決める必要があります。ママが優先で登録されている場合はもちろん、パパが第一連絡先でも連絡が取りづらいと、結局はママに連絡がいくことになります。こうした状況が続くことで、ママばかりが園や学校からの着信に敏感になってしまうのです。
子どもが体調不良と聞いては、無視するわけにはいきません。どんなに仕事が忙しくても、結局はママが予定を調整して迎えに行くという家庭が多いようです。共働き世帯が増えた今でも、「育児=ママが主体」という前提が、無意識のうちに根強く残っているのかもしれません。
ママに負担が偏る理由は、ほかにも挙げられていました。
「夫の仕事は休めないので、私が対応することになっています」
「私はパート、夫は正社員。自然と子どもの世話は私が担う流れに……」
「夫は“手伝う”というスタンスで、育児の主担当は私」
「ママばかり」にしないために、できることとは?
共働き世帯が当たり前になりつつある昨今。緊急時の対応がママに偏る状況を変えるには、パパとママ双方が子育てを“自分ごと”としてとらえる意識が求められます。
働き方や家庭のスタイル、得意・不得意によって、自然な役割分担ができている家庭もあるでしょう。大切なのは、「どちらか一方に我慢や負担が集中していないか」「お互いに納得できる分担になっているか」かもしれません。
また、夫婦だけで乗り越えようとする必要もないでしょう。今回のアンケートではわずかでしたが、祖父母などに協力を求めたり、病児保育などのサービスをうまく利用したりするのも一案です。
「自分ばかりがやっている」と感じてしまう前に夫婦で話し合い、役割を見直す機会を持てると良いですね。
■調査概要調査
調査タイトル:「子どもの体調不良時の役割分担」に関するアンケート
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2025年3月12日(水)~3月19日(水)
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用した方
調査条件:1人以上お子様がいらっしゃる方(326人)