翌日、夫とともに病院へ。
妊娠中の妻に告げられた病名とは
検査の結果、胸のしこりは悪性腫瘍であることが判明し、ルナさんは「乳がん」と診断されました。まだ若いことから、医師は迅速な治療を強く勧めます。けれどもルナさんは妊娠中。妊娠を続ける場合、治療は妊娠中期以降に先延ばしとなり、その間にがんが進行するリスクがあります。
――「妊娠を継続するか、それとも乳がん治療を優先するか」
ルナさん夫婦は、苦渋の決断を迫られました。
女性がかかるがんの中で最も多いのは「乳がん」。日本人女性のおよそ10〜11%、つまり9人に1人が生涯のうちに乳がんと診断されるといわれており、30代後半から増え始め、40〜60代でピークを迎えます。
妊娠中は乳腺が発達するため、しこりなどの変化を見逃しやすく、乳がんの発見が遅れがちです。そのため妊娠中であっても、「いつもと違う」と感じたら、ためらわず受診することが大切。妊娠期でも中期以降なら化学療法など治療の選択肢があり、個々の状況に応じて対応が変わります。何を優先するか――。今後のライフプランも含め、夫婦や家族で十分に話し合って決断していきましょう。
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