離婚理由は?
知り合いから、離婚前に元妻が他の男と腕を組んで歩いているのを見たと言われた私。すぐさまその話を彼女に問いただしたのですが、まったく認めるつもりはないようです。
「不貞を理由に私を有責にして、慰謝料や養育費の支払いを回避しようとしているわけ? セコイ~。だから離婚されるのよ。それに、今から不倫の証拠を見つけるのは無理でしょ」
(ほら、やっぱり……。不倫していたんだな)
「養育費と言えば、やっぱり3万円増やして。来月からあの子も高3。受験生だから塾に通いたいって」
「娘のための養育費ならちゃんと支払う。でもお前が不倫していたなら、慰謝料をもらうのは俺だ」
と強めに伝えましたが、元妻は「養育費増額!」とだけ言って電話を切ってしまいました。
娘からのメッセージ
それから数週間後。突然娘からメッセージが届きました。「私のバイト先に来ないで。マジで迷惑!」
実はその日偶然立ち寄ったカフェで、娘が店員をしていたのです。驚いたのはこちらのほう。「バイトを始めたのか? 受験生になって塾で忙しいんじゃ? お小遣いならパパが出すから」と心配すると……。
「養育費も払ってないくせに」
「父親面しないでくれる?」
「お前、何も知らないんだな」
「え?」
私が、養育費を払っていない?「私のことなんていらないんでしょ? 今さら何なの? 実の娘と思っていないんだよね?」と立て続けに書き込まれて、私は言葉も出ません。
「ママが全部教えてくれたのよ! 私の父親はケチでひどい人だって!」。これを見て、ようやく合点がいきました。
私は娘に電話をして謝りました。「ごめんな。今になってようやく、ママのしてきたことがわかった」
真実が明るみに
「パパはずっと、ママに養育費を15万円送っているよ。ちゃんと送金証明書もある」。不審そうな娘に、証明書の画像を送るとビックリしている様子です。
「も、もしかして、ママが私のことをだましていたの……? なんで?」「パパを嫌うように仕向けていたんだろ? お金のことだけじゃなく、私が『実の娘じゃない』と言ったなんて、真っ赤なウソだ。今、ママは家にいる? 代わってくれるか?」
数分して、娘のスマホに出た元妻に、私は冷たく宣言しました。
「あの子から全部聞いたよ。お前は母親として失格、人としても最低だよ。思春期の女の子が、父親についてそんなことを聞いたら毛嫌いするに決まっているだろ。娘は私が引き取るし、不倫の慰謝料も請求するからな」
その後、認めたがらない元妻に集めた証拠を突きつけて、なんとか慰謝料を受け取りました。すべてを失った元妻は義実家に戻ったそうですが、義両親に追い出され、今は何をしているかわかりません。私と娘は誤解も解けて、昔のように過ごせるようになりました。娘は今、受験勉強を頑張っています。私は、これからも娘が困ったときに力になれる父親でありたいと思います。
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自分の不倫を隠して離婚し、娘にまであることないこと吹き込んでいた元妻……。その悪行が判明し、娘の誤解が解けて本当によかったです。これからは父娘で協力し合って生きていけますように。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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