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ママ友A「あなたの旦那は父親失格ね!うちの夫は最高よ♡」→「…変ね?」思わずツッコミを入れたママ友B。だって…

週末にボランティアや消防団など地域の活動に積極的に参加しているうちの夫。残業が多い私に代わって、平日は家事や育児を担ってくれることも多く、私も息子も、夫のことをとても頼もしく思っていました。

ママ会に誘ってきたのは、いつも夫自慢ばかりしているAさん。その週末は夫が地域活動で不在の予定だったため、お断りしようとすると、「そんなこと言って、本当は浮気されてるんじゃないの?」と冗談めかして言い出したのです。

 

 

夫のイクメン自慢が絶えないママ友

Aさんは、旦那さんがイクメンであることを常に周りに自慢していました。

 

「うちの夫は育児に協力的だから本当に助かる!」「平日は終電まで毎日仕事で忙しいんだけど、金曜の夜から日曜の夜までは完全に家族ファーストなの♡」

 

週末、夫が家を空けることが多い私に対しても「『仕事だから』って家庭にノータッチなの、私はほんと無理!」と言ってくるのです。

 

私は心の中でため息をつき、あらためて「行けない」と伝えました。すると、Aさんは「〇〇ちゃんとこって、ワンオペで大変ねぇ~」「旦那さんがうちの夫みたいなイクメンだったら、ママ会にも来れたのに! 本当残念! 」と半笑いで言ってきたのでした。

 

 

火のないところに噂を立てようとしたママ友の末路

翌週――。

 

「あなたもママ会に来れたらよかったのに!」と話しかけてきたAさん。

 

「うちの夫が有名店のケーキ買って来てくれて、めっちゃ盛り上がったんだよ~!」「しかも『奥さんたちが楽しむのが一番だから』って子どもたちの面倒も見てくれてたの!」「あなたもちゃんと息抜きしなきゃダメだよ?」

 

Aさんはわが家を心配しているふりをしていましたが、実際には夫自慢がしたいだけのようでした。私はなんとか笑顔を作り、「ありがとう、でもうちはうちで平日にしっかり親子の時間をとってるから」と言いました。

 

私の言葉がおもしろくなかったのか、「でもねぇ~? 」とほおに手を当てて、心配そうな顔で続けたAさん。

 

「平日よりも土日のほうが時間はたっぷりあるし、子どもたちもうれしいと思うんだけど……」「それでね、実はママ会でも話題に上がったんだけど……週末に家にいないなんて珍しいよね……まさか浮気とかじゃないよね?」と、冗談めかした口調で言ってきたのでした。

 

どうしてそんな話になるのか、私には見当がつきませんでした。夫は地域のボランティア活動や消防団に参加しているだけなのです。地域の活動に参加してくれているおかげで、地域の人たちとのつながりもでき、私も息子も安心して暮らせているのですが……。

 

「週末なのに旦那さんが家にいないなんて、子どもにも悪影響だよ」

「そんなの父親失格って言われて当然じゃない?」と、Aさんに嘲笑するように言われました。

 

「やっぱり旦那さんは、うちの夫みたいに、仕事が終わったら真っ先に帰ってくる人じゃなきゃね」

「うちの夫は、週末の家族サービスもたっぷりなのよ♡」

 

止まらないママ友のイクメン旦那自慢。

 

「……変ね?」

 

そこへ口を挟んだのは、別のママ友、Bさんでした。いつも冷静で、無駄なおしゃべりを好まないタイプの彼女が口を開くのは珍しいことでした。

 

「え?」

 

 

 

突然の言葉に驚くAさんに、Bさんは言いました。

 

「本当に、毎晩終電まで働いてるのかしら?」

 

「実はうちの夫が気になることを言っていて……。浮気してるのは、あなたの旦那さんのほうなんじゃない? 」

 

そう言うと、Aさんは血相を変えました。

 

「はあああ!? 何を馬鹿なこと言ってるの!?」「人の旦那を侮辱するなんて最低よ! 何の根拠があって、そんな失礼なことを言うの!?」

 

自分が言ったことをすっかり棚に上げて、Aさんは怒鳴り返してきました。根拠もないのに、先にうちの夫を浮気呼ばわりしたのはAさんなのに――。

 

実はAさんとBさんの旦那さんは顔見知り。お互いに仕事の取引先なのだそう。Bさんの旦那さんによると、Aさんの夫が勤める会社は去年から残業ゼロ運動を始め、社員全員定時退勤が基本になっているとのことでした。

 

「そ、そんなはずは……」とおろおろするAさんに、Bさんはさらに話を続けました。

 

「うちの夫、営業マンだから、直行直帰のことがあって、取引先を回ったあと、報告書を書くために必ず行くカフェがあるんだけど……そこであなたの旦那さんをよく見かけるらしいの」Bさんは、少し声をひそめながら、慎重に話し始めました。話の内容が内容だけに、その場の空気が一気に張り詰めるのを感じました。

 

「毎回違う若い女性を連れて、そのカフェにいるんですって」

 

私は思わず息をのみました。信じがたい話ではありましたが、Bさんの口ぶりには真剣さがにじんでいました。

 

「夫が話しかけたら『会社の後輩の相談にのっているんだ』って焦りながら言ってたらしいけど……平日は毎日終電まで仕事なんだっけ?」Bさんの視線がAさんに向けられました。言葉の先にある疑念は明らかでした。

 

「終電まで働いてるって話だったけど……その時間にカフェで女性と一緒って、おかしくない? 本当に仕事だったのかな?」Bさんの最後のひと言は、一瞬の沈黙をもたらしました。するとAさんは「何かの間違いに決まってるじゃない!」と声を荒らげ、そのまま立ち去ってしまいました。

 

それから数日後――。

 


Aさんが探偵を使って調べると、カフェで会っていた女性たちは後輩などではなく、マッチングアプリで知り合った女性たちだったことが判明したのだそう。

 

「あんたが余計なこと言わなきゃ、知らぬが仏で幸せに暮らせてたのに!」

 

AさんはBさんに逆上し、八つ当たりしてきたのだそうです。自分の夫が浮気していた事実よりも、それを他人に知られたことの方が許せなかったのでしょう。結局、Aさん一家は離婚してしまいました。今まで散々夫自慢をしてきたAさんは、ママ友グループで居場所をなくしています。

 

一方うちの夫は、地域活動への積極的な参加がきっかけで、表彰されることに。私は改めて、夫のことを誇りに思っています。夫の背中を見て育つ息子にも、同じように誠実で信頼される人に育ってほしいと、心から願っています。

 

【取材時期:2025年3月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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