ママ友宅へ遊び行くと、たまみさんはお菓子を大量に食べ、手ぶらで来たのに残りを持ち帰るなど、非常識な行動でママ友たちに距離を置かれてしまいました。さらに職場でも同僚が差し入れたお土産をたまみさんがほとんど取ってしまい、トラブルに発展。
幼いころから母親に「もらえるものは全部もらう」と教えられたとおりにしていますが「一般常識を身につけなさい!」「非常識」と怒られ、孤立してしまいます。
その後、小学生になったまいちゃんは、新しくできた友だち・ゆいかちゃんとよく遊ぶようになりました。そんなある日、ゆいかちゃん親子が突然の来訪。
「まいちゃんに大事な物を盗られた」と訴えるゆいかちゃんと、「もらった」と主張するまいちゃんで対立します。
ゆいかちゃんママに「いいよって言われてないのに、勝手に持って行ったらダメなの」と言われたまいちゃんは、「わかんない! お母さんはいつも、いいよって言われなくてももらったりしてるもん!」と暴露したのです。
娘の大きな一歩
「お母さん、そんなことしてなでしょ!?」と、慌てるたまみさん。
ゆいかちゃんママは、まだ納得できずにいるまいちゃんに対して、「みやみに、人の物を欲しがったりしちゃいけない」と、できるだけわかりやすい言葉を選んで、丁寧に説明。やがて、まいちゃんは涙を流しながら「ごめんなさい」と謝りました。
泥棒? なんでそんなひどい言い方……
たまみさんは、自分の娘が「泥棒」だと言われたことが、すぐには受け入れられません。それでも、娘にしっかり言い聞かせることを約束し、相手に謝罪したたまみさん。まいちゃんとゆいかちゃんはその場で仲直りしたのでした。
わが子が「泥棒」と言われることは、親にとってはあまりにもショックな出来事でしょう。しかし、子どもは日々、親の言動から多くを学んでいます。自分にとっては当たり前の価値観だと思っていることでも、他の家庭や社会の中では通用しない場合があることを、心に留めておきたいですね。
日ごろから、自分の考えが常に正しいとは限らないことを意識していれば、すれ違いやトラブルが起きたときにも、相手の立場に立って自分の価値観を見つめ直すきっかけになるかもしれません。
神谷もちさんの連載は、ブログでも更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。