家事の大変さを理解しない義両親
義両親は大手企業に長く勤めていて、2人とも仕事一筋の人生。今まではお手伝いさんを雇っていたものの、その方が辞めることになったため、私が仕事を辞めて義実家に入ったのです。
義両親は家事の大変さを理解しておらず、私に文句ばかり。「今日はこれが食べたい!」と義母が言ったため作ったにもかかわらず、帰ってくるなり「気分じゃないから別のものにしてちょうだい」と発言することもしばしば。
また、義父も同様に自分勝手で、飲み会があり深夜に帰ってきては「ラーメンを作れ!」と言うのです。さらに、夫は単身赴任になってから私への態度が豹変。義両親の愚痴を言ったところ、「専業主婦は1人で家事を完璧にやるのが当たり前だろ!」と激怒し、衝撃のひと言を放ちました。
「これからも同居は続けるからな。せっかく手に入れた無料の家政婦なんだから」
夫は私を家政婦扱いするために、やさしい男性を演じていたよう。しかしそんなある日、義母から思いがけない提案をされます。
義母「代わってあげる」
その日は久しぶりに友人と会う約束をしていたため、義両親のお昼ごはんは冷蔵庫に入れておきました。しかし、友人と楽しくランチをしていると義母から連絡が。「出来立てのごはんが食べたいの」「専業主婦に休みなんて必要ないんだから、今すぐ帰ってきなさい」と言うのです。私は友人に謝罪をし、ひとまず義実家に戻りました。
そして食事を作り洗濯物を干していると、義母が「もっと要領よく家事をすれば、休みなんていくらでもとれるでしょ」とひと言。私は我慢できなくなり、「毎日頑張っているのだから、たまには息抜きさせてください」と抵抗すると、義母から意外な提案が。
「手本を見せるために、これからは私が専業主婦を代わってあげる」
義母は専業主婦を完璧にこなせる自信があるよう。「そんなに楽ではないけど……」と心配になりましたが、私はやっと家政婦生活から抜け出すことができたのでした。
私が働き始めると…
私は資格を持っているため就職先はすぐに見つかり、義母が仕事を辞めて専業主婦になってから1カ月が経過しました。
すると突然夫から、「家事をサボるなよ!」との連絡が。何のことかわからず聞くと、「父さんから嫁が何もしないって連絡があったんだ!」とのこと。
最近の家の状況は、常に洗濯物や洗い物が溜まっており、ごはんはインスタント食品ばかりのため、義父は耐え切れず息子に連絡したのでしょう。
私は義母と役割を交代したことを夫に報告。何も知らない夫は驚きながらも、「母さんを助けるのは嫁の役割だろ」と義母の味方をします。私は「専業主婦は1人で完璧に家事をやるのが当たり前なんでしょ?」と返信し、仕事に戻りました。
専業主婦の大変さを知った義母
仕事が終わりスマホをチェックすると、今度は義母からメッセージが。
「もう無理! やっぱりあなたが専業主婦に戻りなさい」
「せっかくの楽な専業主婦生活を手放すんですか?」と聞くと、「どこが楽なのよ! 働いていたほうがいいわ」とのこと。
しかし、私は家政婦のような生活に戻るつもりはありません。
「せっかく仕事を見つけて順調なんです。お義母さんの身勝手で私を振り回さないでください。それでも戻れと言うなら、嫁をやめますね」
義母は怒り狂ったようにメッセージを連投してきます。
「離婚なんて絶対に許さないわよ!」
「我が家の家事は誰がするのよ!」
「せっかくうちの嫁にしてあげたのに、後悔するのはあなたよ」
私は気にせず、「もう家には帰りませんので。今までお世話になりました」とだけ送って連絡を区切りました。
離婚を拒否する夫
その後は自分の実家に戻り、離婚届を記入して夫に郵送。夫からは「ふざけるな! 離婚なんて何を考えてるんだ!」と連絡がきましたが、「私はひとりでも暮らしていけるので。離婚を拒否し続けるのであれば、弁護士に相談するから」と強気で返信します。
すると夫の態度は一変し、「離婚したら父さんと母さんに怒られるんだ! それに、両親の介護は誰がやるんだよ? 離婚だけは勘弁してくれよ」と泣きついてきたのです。夫は両親の介護まで私にやらせるつもりだったようで、離婚を決意してよかったと心底思いました。
元夫の末路
数カ月後、何度か夫に離婚届の催促をし、やっと離婚が成立しました。
離婚届を提出した日にも、「母さんと父さんが早く次の嫁を探せってうるさいんだ。お願いだから戻ってきてくれよ」との連絡がありましたが、私はもう無関係のため彼の連絡先をブロック。
恋愛や結婚には疲れてしまったため、しばらくは仕事に邁進しようと思っています!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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