後日、ルナさんは実母と姉のリエさんに乳がんと診断されたことを打ち明けました。「治療を優先してほしい」という実母の本音を聞き、家族の誰も妊娠の継続に同意してくれないのなら、諦めるしかない——ルナさんはそう思い詰めていました。そんな中、リエさんは「母親であるあなたの気持ちを一番に考えて」とルナさんに寄り添います。そして……。
娘の涙ながら決断に母は絶句。でも…
自分の本心に気づいたルナさんは、「妊娠を継続したい」と実母に伝えます。娘の体を心配する実母でしたが、最終的にはルナさんの意思を尊重してくれることに。
リエさんから「自分の命も、赤ちゃんの命も、どちらも諦めないで」と言われ、ルナさんは涙ながらにうなずくのでした。
早期の乳がん治療よりも妊娠の継続を選んだルナさん。早期治療を望む夫を説得するという課題は残されていますが、自分の心の声に従って出した答えを大切にしてほしいですね。
乳がん治療には、妊娠時期を問わず胎児に影響するものと、妊娠初期(1〜4カ月)にだけ影響が大きいものがあります。抗がん剤や手術時の麻酔薬は妊娠初期では胎児へのリスクが高いものの、中期・後期に入ると悪影響を及ぼす可能性は低くなるとされています。一方、ホルモン療法・分子標的治療・放射線療法は妊娠中のどの時期でも胎児に影響を及ぼす恐れがあるため、通常は出産後におこないます。
このように妊娠中でも可能な治療法もあることから、ルナさんには自分の命も赤ちゃんの命も諦めることなく、前向きな気持ちで進んでいってほしいですね。
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