助産師さんに沐浴の方法を尋ねると→思いもよらぬまさかの発言とは!?
かなりの費用と時間をかけた不妊治療を経て、第2子を授かったときの話です。2人とも同じ産院で出産をしたのですが、下の子は上の子と7年差での出産だったため、ほとんど忘れていることが多く、妊娠中もまた一からという気持ちでいました。しかし、産院の助産師さんや看護師さんにとっては「経産婦さん」という感覚だったようで、産後のいろいろな指導も省かれていることが多く……。
第2子出産後の初めての沐浴の日、方法についてこちらから質問をしたときには、ややきつい口調で「7年前に教えてますよね?」と言われました。忘れてしまった私が悪いのかもしれませんが、そんな言い方をしなくてもいいじゃない! と思いつつ、そのときは「すみません」とこちらから謝りました。しかし、今でも腑に落ちず、産後のメンタルが弱っている人にかける言葉だったのか、と疑問に思います。
助産師さんはみんなやさしい人だというイメージでしたが、そうでない人もいることがわかりました。相手のこともよく考えてから発言することは大切だと、身をもって実感した私。人を傷つけてしまわないよう、言葉には気をつけようと反面教師にした出来事でした。
著者:田中 楓/40代女性・会社員/結婚17年目の会社員。不妊治療で2児を授かり、子育て奮闘中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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7年も経つと、赤ちゃんのお世話の仕方を忘れてしまっていたり、育児の常識が変わっていたりすることもありますよね。だからこそ、寄り添うような声かけをしてもらえると、とても安心できます。思いやりのある言葉は、本当に大切だなと感じさせられるエピソードでした。
続いては、まだ決まっていないはずの赤ちゃんの名前にまつわる不思議エピソードです。謎の真相とは……!?
「名前決まったんだね!」→え、まだなのに…助産師さんの一言に衝撃!
第1子出産後、病院で入院していたときのことです。コロナ禍前の出産で、面会は誰が来ても良いという病院だったこともあり、出産した翌日に、夫、母、兄、義姉、姪が面会に来てくれました。家族は子どもを抱っこしたり写真を撮ったりして、私は少し体を休めたりしていました。
家族が帰宅すると、顔見知りの助産師さんから声をかけられました。「お子さんの名前、決まったんだね。てつみちくんって言うのね!」と。私は一瞬、意味がわからずキョトンとしてしまいました。確かに子どもは男の子だったので、“てつみち”という名前でもおかしくないですが、まだ夫とは名前を最終決定したわけではありませんでした。どういうことかと助産師さんに聞くと、私と同室の方に用事があって病室に入ったときに、私のベッドの壁のところに「命名 鉄道」と書かれた命名紙が貼られていたというのです。
命名紙を貼った犯人はすぐにわかりました。少し前に面会に来てくれた兄でした。鉄道マニアの兄が命名紙を勝手に作り、壁に貼って帰ったのです。助産師さんには爆笑され、私も「てつみちじゃないです」と否定しつつも大爆笑。兄はわざわざ家で命名紙を作成し、私がいないすきを見て貼り付けるというイタズラをして帰ったことがわかりました。私はお兄ちゃん子なので即はがす気になれず、退院するまで貼っておくことに。それを見た看護師さんや助産師さんに説明すると、みんな笑っていて楽しいひとときを過ごせました。ユーモアのセンスがある兄に感謝です。
監修:助産師/松田玲子
著者:宮本美亜/40代女性/不妊治療を経て、2011年長男出産、自然妊娠で2012年長女を出産。職業は不動産事務。資格取得を目指し、宅建と簿記の勉強中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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赤ちゃんの誕生を、家族みんなが心から楽しみにしていたことが伝わってくる、思わずクスッと笑ってしまうような微笑ましいエピソードでしたね。助産師さんとの良い関係も感じられて、心が温かくなりました。ご出産、本当におめでとうございます!
最後にご紹介するのは、海外で水中出産をされたママのエピソードです。 出産後、助産師さんからかけられた、まさかの一言とは__!?
イギリスで水中出産!助産師さんからのまさかの発言にママも仰天!?
私は、当時夫の海外転勤先だったイギリスで初めての妊娠・出産を迎えました。妊娠の経過は順調で、持病もなく難産のリスクが低いと判断された私。産院でイギリスでは約70%の妊婦が無痛分娩を選ぶと言われたものの、私はバスタブでリラックスして出産できると助産師さんにすすめられ、水中出産を選びました。
当時、身近に水中出産をした知人はいませんでしたが、産院での事前セミナーに出たり、助産師さんからもらった本を読んだりと、準備は万全。いざ当日、お産は泣くほど苦しかったですが、水中出産自体はスムーズに進みました。無事に赤ちゃんも取り上げてもらい、私はこのまま何事もなく出産を終えられるかなと思っていたときです。
出産では、赤ちゃんが出たあと胎盤を出すことは知っていました。しかし、バスタブの外にいる助産師さんから「次は胎盤を出すから、バスタブを出てそこのベッドに移動してね」と言われると、ある疑問が。
赤ちゃん側のへその緒は処置済みですが、私の胎盤に繋がっているへその緒は、まだぶらんと出たままだったのです。私が「このへその緒はどうするの?」と聞き返すと、当然のように「持ってきてね」と答えた助産師さん。内心「え!?」と思いましたが、私は仕方なく、50cm近くあるへその緒を自分で持ち、大きなバスタブをまたいでベッドへ移動しました。移動中、へその緒を持って歩く自分自身を思うと、私は堪えきれず吹き出してしまったのでした。
私の初出産は、陣痛と出産の苦しさで泣き、自分のへその緒をもって歩いてつい笑ってしまうという、まさに涙と笑いの水中出産でした。どんなに準備万全だと思っても、出産では予想外のことが起こるんだと身をもって学んだ出来事となりました。
監修:助産師/松田玲子
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:濱田よし/2014年イギリス生まれの長男、2018年日本生まれの長女と2021年アメリカ生まれの次女、夫の5人家族。夫の海外転勤による約10年の海外生活を経て日本に帰国。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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水中出産をしてさらに、「臍の緒を自分で運ぶ」というエピソードには驚かされました。なかなかできない経験だからこそ、衝撃的でありながら、一生忘れられない出産になったことでしょう。
いかがでしたか?今回は、出産後に助産師さんからかけられた言葉にまつわるエピソードをご紹介しました。出産はまさに一世一代の大イベント。人それぞれにドラマがあって、改めて「出産にはいろんなカタチがあるんだな」と感じました。