好きなことにお金を惜しまない夫
夫は、自分のことに対しての出費は惜しまない人でした。半数は読まずにコレクションと化しているマンガ本をはじめ、自分が気になった音楽のCD、またそれらを聴くための高品質な音響など枚挙にいとまがないほどにこだわり抜き、それらへの出費は惜しまず重ねていました。
当時、私自身は専業主婦であったため、出費が必要な際は夫に逐一申告をする形でした。例えば「髪を切りたい」と私が言うと、夫は1,000円札を1枚つまむように持ち、嫌そうな顔をして渡してきます。家計についても、夫が「俺が管理する」と言い張っていたため、私は一切家計について知ることや口を出すことはできませんでした。
夫が苦労をして稼いできたお金なので、基本的には夫が好きに使えばいいと思っているものの、正直、ふに落ちない気持ちを抱いていました。
夫、スマホゲームにハマる
ある日から、夫は「女の子がたくさん出てくるスマホゲーム」にハマり始めました。そういった趣向への理解は難しかったものの、夫の性質上、多少の課金をすることは簡単に予想がつきました。
でも、実際の女性がたくさんいる夜のお店に行くよりは安いだろうし不倫につながるわけでもないのだから、と黙って見守ることにしました。
そんな中、夫はスマホの機種変更をすることにしたようです。しかし、アカウント設定などに疎い夫は、データの移行作業をすべて私に丸投げ。「帰宅までにやっておいて」と言い残し、スマホを家に置いて出社してしまいました。
信じられない課金額が判明!
「なぜ私が」という面倒な気持ちを感じつつも、ふと思い立ち、腹いせも兼ねて夫のスマホゲームへの課金履歴を見てみることにしました。
予想通り少額の課金額がたくさん並んではいたものの、画面をいくらスクロールしても翌月分にならないことに気が付きました。この時点で「家計に口出しできない私であっても、さすがに看過できない金額になっている」という現実をひしひしと感じました。そこで一旦落ち着いて、何月何日にいくら……と書き出して計算してみることにしました。
計算をおこないながら、総額が判明するにつれて、だんだんとめまいがしてきた上に、手足に力が入らず、しばらく立てなくなりました。なんと夫は月に10万円のペースで課金をしていたのです。
課金額を見せると夫は青ざめて…
夫にどのように伝えようか迷ったものの、早く伝えなければ、額がさらに増えてしまう可能性が大きいと感じた私。その日に夫が帰宅してすぐ「月に10万円も課金しているんだね」と単刀直入に伝えることにしました。
夫は「さすがにそこまでしてないよ、話を盛りすぎだね(笑)」と、さも私が話をおもしろおかしく伝えているとも思えるようなまったく悪びれない返答をしてきました。
そこで昼間に計算した際の紙を見せると、夫の顔がサッと青くなったように感じられました。
夫からは
「少額の課金を何度もしていた自覚はあったが、合計でそこまでになっているとは思っていなかった」
「今後はしっかりと課金額の管理をして、総額も減らす」
という決意を聞き、また実際にそのように変わりました。
めったに自らの非を認めることのない夫がしょんぼりとしていたので、本当に知らなかった上に、深く反省しているのだなと感じられました。
まとめ
私自身も日常生活を送る上で、こまごまとした出費を日々重ねています。また、最近はコード決済やクレジットカード決済など、さまざまな方法で管理が難しい「目に見えないお金」が動く機会も増えていると感じています。
今回の夫の失敗から、「ちりも積もれば山となる」を胸に、特に見えないお金に対しては、きっちりと日付・金額・内容のメモを残すように管理を心がけています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:遠藤ちよ/30代女性・主婦
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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