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ギャル「わざとでしょ!?」電車でベビーカーを蹴られ息子が号泣→一部始終を撮影され…警察沙汰に!?

息子が生まれて半年。育休中で、朝から晩まで毎日子どもと一緒に過ごしている私。初めてのことばかり、わからないことばかりの子育ては本当に大変で、特に息子との外出は苦労の連続。たまに息抜きをしないとやっていられません。

今日は息抜きにママ友たちとショッピング♪ 電車に乗って、待ち合わせ場所まで移動。ベビーカーでの乗車は、気を遣うし、重たくて大変ですが、久しぶりに友だちと会えるのでワクワクしていました。息子がぐずらないで過ごせるよう入念に準備して、気合いを入れて出かけたのですが……。

電車に乗ると、ラッキーなことに優先スペースが空いていて、ベビーカーを難なく置くことができました。ホッとしたのもつかの間、突然、大きな怒鳴り声が聞こえてきたのです。近くで、メガネをかけたおとなしそうな黒髪少女がギャル2人に絡まれています。

 

黒髪少女を相手に、ぶつかってきたと因縁をつけるギャル2人。その場から離れようと試みるおとなしそうな子を、ギャル2人は阻止して詰め寄っています。

 

助けてあげたかったのですが、幼い息子もいて、何かされたら困る……そう思ってしまい、動けずにいた私。他の乗客も気にはしますが、注意する人は誰もいませんでした。それどころか、その様子を「やば! ウケる!」と、面白がって撮影する学生の姿が……。

 

ギャルに絡まれ、かわいそうな黒髪少女

何もできず、その場をやり過ごしてしまった自分にモヤモヤしたまま目的地で電車を降りた私。心に引っ掛かりが残ったまま数日を過ごし、あの日から2週間後、乳児健診のため、私は再びベビーカーに息子を乗せ、電車で出かけました。

 

すると、またあの黒髪少女がギャル2人に絡まれていたのです。ギャル2人は、「毎日同じ時間の電車に乗って、あんたを探してたの!」と言っていました。うつむく黒髪少女に対して「おい、聞いてんのかよ!?」「あんたに言ってんだよ!?」などと怒鳴るギャル2人。何か特別な事情でもあるのでしょうか……あまりの騒々しさに息子が泣き出しそうで、私はぐずらないよう必死に息子をあやしていました。

 

無事に健診が終わり、ついでに買い物しようと、再び電車で数駅先にあるショッピングモールに向かった私。エレベーターで駅のホームに上がり優先席の停車位置に行くと、偶然姉に会いました。警察官の姉は、あまりブランド物を好まず、普段はカジュアルな格好ですが……。

 

この日は、全身ハイブランドで、手には大きなブランドバッグ。私が「何その格好!?」と聞くと、姉は「今、仕事中。私とは他人のふりをして」と言います。何かたくらんでいるのだろうと察した私は、それ以上何も聞かず姉の言う通りにしました。

 

そして、電車に乗って、私が座ったのは3人掛けの優先席。同じドアから電車に乗った姉は私と1席開けて隣に座りました。電車が次の駅に停車すると、乗客が乗り込んできて、私と姉の間の1席に乗客が座ったのですが、なんとその乗客は、あの黒髪少女。

 

電車が動き出すと、黒髪少女は息子が乗るベビーカーのタイヤを蹴り始めました。私は驚きながらも「やめてください!」と声をかけると、黒髪少女は「何もしてませんけど」とシラを切り、姉も助けてくれません。

 

その後も、黒髪少女は何度もベビーカーを蹴り、そのたびに私が「やめて!」と声を荒げていると、ついに息子が泣き出してしまいました。車内の人たちの視線が集まり、テンパる私。黒髪少女への注意をやめて、息子をあやすことにだけ集中。しかし息子が、なかなか泣き止みません。

 

その様子を見て、薄笑いを浮かべている黒髪少女。とても嫌な感じです。他の乗客からの視線は泣き止まない息子と、焦る私に注がれていますが、元はと言えば、ベビーカーを蹴られたことが原因で……。

 

おとなしそうな黒髪少女の正体に驚愕…

その後、黒髪少女は「うっるさい! 降りたらどうなんですか!?」などと私に文句を言い、さらに強くベビーカーを蹴ったり、息子を抱く私の手を小突いたり、低い声で「あんたの職場に電話して苦情を言ってやろうか?」「住所を調べて晒してやろうか?」などと脅してきたのです。

 

私が完全にパニックになっていると、「わざと泣かせたんでしょ!?」と言いながら、以前に黒髪少女を怒鳴っていたギャル2人が、スマホで私たちを撮影しながら近づいてきました。

 

「どうしよう……」私まで泣き出しそうになっていると、なんとギャル2人は私にやさしく声をかけ、ベビーカーを黒髪少女から離れた場所に移動し、息子をあやしてくれたのです。

 

そんなギャル2人の行動によって、周りの空気は一変。焦ったのか、私の隣から逃げようとする黒髪少女。すると、今まで知らないふりをしていた姉が立ち上がり、黒髪少女の行く手をはばみました。ギャル2人は「スリめ、逃がさない!」と姉に加勢し、姉も「逃げても無駄! おとなしくしなさい」と、黒髪少女を鋭く睨みつけたのです。

 

抵抗する黒髪少女でしたが、走って逃げようとしたとき、姉の大きなバッグにつまずいて転倒。転んだ拍子に、ウィッグとメガネが取れてしまって……。

 

「や、やべっ!!」
思わず地声で焦る黒髪少女……の正体は、茶髪のやんちゃそうな男の子!

 

その瞬間、私たちのことを見ていた向かいの席の人が声を上げました。「お、お前!!」どうやら、彼(黒髪少女)はスリの常習犯のようで、近所でも有名な悪評の高い学生。警察沙汰の絶えない問題児のようなのです。

 

ギャル2人は同じ美容室で働く美容師。以前、財布を盗まれたギャル2人が警察に通報したことで、彼はスリで逮捕。そのことで逆恨みし、ギャル2人が働く美容室へクレームを入れたり、低評価の口コミを書いたり、嫌がらせをしていたそうで……。

 

偶然居合わせた私と息子が犯人逮捕の助けに!

幸か不幸か、一連の騒動がしっかり撮影されていたことで、電車内で多発していたスリ事件が解決する運びとなったのです。

 

私と姉の間に座ったのも、ハイブランドに身を包んだ姉をターゲットにしてスリを働こうとしていたから。息子を泣かせて、周囲の注目を私たち親子に集めてスリを働こうとしていたと自白し、「すいませんした……」と言う彼(黒髪少女)。

 

彼には前科もあり、警察に突き出すことだけは許してほしいと懇願してきましたが、姉とギャル2人が彼を電車から引きずり降ろし、その後、彼は再逮捕となりました。

 

この日、姉は多発していたスリ事件の犯人を逮捕するため、ブランド物をたくさん身につけ、自らがスリのターゲットになるおとり捜査をしていたのです。そんなタイミングに、私は偶然居合わせてしまったのです。

 

この一件をきっかけに、ギャル美容師の2人と仲良くなった私。私と姉のおかげで店への風評被害が止み、自分たちへの誤解も解けたと、菓子折りを持ってあいさつに来てくれました。今では、私も姉もその美容室がすっかり行きつけになりました。

 

◇ ◇ ◇

 

人は見た目が9割などと、見た目は人間関係に大きく影響すると言われたりすることもありますが、見た目にとらわれ過ぎると、大事なものを見落とす可能性もあるということを痛感しますね。電車内で怒鳴るギャルと、うつむく少女では、誰の目にもギャルのほうが非常識に見えてしまう状況ではありますが、それには見た目による先入観も少なからず影響しているのかもしれません。人のある一面だけを見て、勝手な判断をしないよう気をつけたいものですね。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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