子どもを持つ素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいマムさん。SNSで「産んだら幸せになれる」という内容を投稿したところ批判コメントが多数寄せられ、プチ炎上!
マムさんは、既婚者である大学時代の友人・ホシミさんとキクさんに愚痴をこぼしますが、会話の中でホシミさん自身が子どもを欲しがっていないことを知ります。
その理由は、離婚して家を出て行った母親が残した日記に「子どもを産んでから不幸になった」と綴られていたため。自分の存在が母親を苦しめていたことを知り、ホシミさんは産んだら幸せになれる未来が想像できなくなってしまったのです。
しかし、それでもマムさんは聞く耳を持たず「産んだら絶対幸せになれる!」という価値観を押し付け続けたことで、ホシミさんから「『子を持たない人は不幸』って決めつけるの、やめてほしい」「炎上して当然」「しばらく会いたくない……」と愛想を尽かされてしまいました。
実母からの残酷な言葉に涙…
ホシミさんが帰ったあと、「私も、黙ってたことがあるんだけど」と話を切り出したキクさん。
実はキクさんは、以前ようやく授かった命を流産した経験があるとのこと……。そのショックで「妊娠すること」がトラウマになってしまったというのです。
さらに、キクさんを深く傷付けたのは実母のひと言。
流産で心が崩れそうなときに「私も早く孫が抱きたい」「また妊娠すればいいだけじゃん!」などと、心ない言葉を浴びせられたのでした。
▼せっかく授かった大切な命を失ってしまい、悲しみのどん底にいたキクさん。さらに追い打ちをかけるように、母親からひどい言葉を投げかけられ、キクさんの心は傷付いていました。孫を望む気持ちは自由ですが、誰もが当然のように母親になれるわけではないことを忘れてはいけません。
身内にはつい無遠慮に発言してしまうこともあるかもしれませんが、どれだけ親しい間柄でも、たとえ親子であっても、相手を思いやるやさしい言葉をいつも心がけたいですね。
※ 「妊娠恐怖症」とは:妊娠や出産を極度に恐れている状態を指し「トコフォビア」とも言われます。妊娠による自身や赤ちゃんの身体的な変化を恐れたり、分娩時の痛みやリスクに対して過度な恐怖を抱くこともあります。性交渉を避ける、妊娠したら中絶を考えるなどの行動として現れることもあります。一般的に、もともとの精神疾患やトラウマが原因となっている可能性が高く、専門家によるサポートが重要です。治療としては、精神療法やカウンセリングがあげられますが、今回のように夫など身近な人の理解が支えとなります。「妊娠恐怖症かも?」と思ったら、ひとりで抱え込まずに専門家や信頼できる身近な人に相談することが大切です。
尾持トモさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。