親しいからって、何を言ってもいいわけじゃない…!
Aさんはわが家に来て早々「せっかくの休みだけど、来てやったよ!」とどや顔。上から目線の発言に私は少々びっくりしましたが、「きっと久しぶりの再会でテンションが上がっているのだろう」と思い、受け流すことにしました。
もうひとりの友人Bさんは「これ、出産祝い! 何がいいかわからなかったから、これを必要なものを買うときの足しにして」と、ご祝儀袋を渡してくれました。Aさんもそれに続きご祝儀袋を夫に渡します。夫は「気をつかってもらって悪いね。2人の子どもが生まれたら絶対連絡してよ!」と話し、私もお礼を言ってありがたく受け取ることに。
するとAさんが「俺、今金ないのにな~」と言うのです。私は「お祝いを渡すときにそんなこと言う!?」とイラッとしましたが、夫は「それは悪かったね」と冗談と受け取ったようです。
それからBさんは長男を抱っこしてくれますが、Aさんは「俺、子どもきらいだから、抱っこはいいや」と言うのです。夫は「まぁそう言うなよ。俺の子、めちゃくちゃかわいいから!」と抱っこさせます。そして渋々長男を抱っこし顔を近くで見たAさんは「ぷっ! あはは!」と急に笑い出したのです。
そして、「いや~、赤ちゃんって本当にブサイクだよな! 近くで見てもやっぱりブサイクだわ」と驚きの発言をし、周りの大人がドン引きしているのにも気づかず笑い続けます。わが家に来てからの失礼な言動の連続に、冗談として受け流せなくなった夫がついに「もういいよ。今日は来てくれてありがとう。お祝いのお返しはするけど、Aとは今後会うことないから」とはっきり言ったのです。
それでも「なに怒ってるんだよ! 赤ちゃんなんてみんなブサイクじゃん」と反省する様子のないAさん。夫は「Aにはそう見えるかもしれないけど、俺たち夫婦にとっては、かわいいわが子なんだよ」と一喝。すると見かねたBさんが「ごめん、今日は帰るわ」と言い、Aさんを連れて帰ってくれました。
その後、Bさんから連絡があり、なぜ夫が怒ったのかをAさんにイチから説明したそう。Bさんに「このままだと友だちをなくすぞ」と言われたAさんは、やっと自分の言動のひどさに気づいたようで、後日また2人で謝りに来てくれました。Aさんは「冗談が過ぎた。久しぶりに会えたのがうれしくて……。申し訳なかった」と夫だけでなく、私と長男にも謝罪。夫とAさんは和解し、その後はたまにごはんに行ったり、遊びに行ったりして学生時代のように仲良く過ごしているようです。
久しぶりに学生時代の友人に会うと、ついテンションが上がってしまう気持ちはわかります。しかし、気持ちの高ぶりに任せた発言で相手を傷つけてしまうこともあるということを、目の当たりにしました。「親しき中にも礼儀あり」という言葉を胸に、取り返しがつかなくなる前に、自分自身も気をつけようと反面教師にした出来事です。
著者:下野香月/30代・ライター。面倒見のいい6歳の長男と、ひょうきんな4歳の長女、甘えじょうずな2歳の次女を育てている元保育士ママ。在宅勤務を目指しスキルアップ中。日々子どもたちに癒やされながら、忙しくにぎやかな毎日を送る。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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