「それなら辻褄が合う」電話口の会話ですべてが繋がった!?
ナツキが事情を話そうとしてくれたとき、電話の奥からナツキのお母さんの声が聞こえたのです。
私は、電話口で交わされる親子の異様な会話に耳を疑いました。
外で興梠さんに電話をしていた蝉川くん。そのあとをつけていた蝉川くんの母親。そして嫌がる蝉川くんに対し、蝉川くんの母親は「2人のときはサラって呼んで」と名前呼びを強要しようとします。
蝉川くん親子の会話の一部始終を電話で聞いていた興梠さん。
蝉川くんが母親を名前で呼ぶことを拒否すると、会話は途切れ、興梠さんと電話していることを隠すかのように振る舞う蝉川くん。
「お母さんが犯人ってこと……?」
何かがおかしい……そう感じる興梠さんは、過去の蝉川くんの母親との会話を思い返します。
そして、クレーマーは蝉川くんの母親なのではないかという考えに至り、ぼう然とするのでした。
電話口で母親と話す蝉川くんの様子がおかしかったことと、興梠さんが蝉川くんの母親に対して抱いていた違和感が、つながりました。クレーマーの正体が本当に蝉川くんの母親だったとしたら、蝉川くんが興梠さんに打ち明けられなかったのも頷けます。もしかすると蝉川くんは、これまでもずっとひとりで悩み、どうにもできない思いを抱え続けていたのかもしれませんね。
人は誰しも、他人には見えない事情を抱えて生きています。特に家庭内の問題は、外からは気づかれにくく、誰かに打ち明けるには大きな勇気がいるものです。蝉川くんがお母さんとの関係に悩んでいるのであれば、恋人である興梠さんに相談できるといいですね。
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