焼却炉の前で号泣「焼かないで!」という願いがかなうはずもなく #預金資産ゼロの父が倒れた話 195
「預金資産ゼロの父が倒れた話」第195話。2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介します。
エェコさんのお父さんは脳の病気で倒れ、リハビリ院に入院。記憶力低下が顕著で預金も資産もない状態だったので、生活保護を申請して支給金を受けることに。
介護施設に入所後、医師からもう回復は望めないと言われ、お父さんは要介護度は4に。そこに「自然に死なせて」というお父さんの意思がありました。新型コロナ対策で面会謝絶が続く中、ついに深夜に訃報が到着。火葬は3週間後となり、少人数の家族や親しい人のみで、故人を直接火葬場に送り火葬だけをおこなうシンプルな葬儀を選びました。一方、葬儀までに位牌と仏壇を買おうと決心し、某大手通販サイトにて文字入れも含めてお手ごろな価格で位牌と仏壇を購入。3週間後、病院からのお見送りを終えて、子どもたちと火葬場へ向かい、簡素ながらも自分ひとりだけでなく孫たちがいる中で葬儀ができることに、エェコさんは涙しました。お焼香も終わり、最後の拝顔のとき。娘のナナちゃんが「怖い!」と拒否反応を示しました。元気なころのお父さんしか知らず、変わり果てた姿を前に戸惑うのも無理はありません。これが、身近な人の「死」を初めて経験する瞬間だったのです。
ナナちゃんをなだめたエェコさんですが、本当にもうお別れです。お棺が炉の中に入れられ、真っ暗な闇の中に吸い込まれていった瞬間、思わずエェコさんは、心の中で叫んでいました。「お父さんを焼かないで!!」と……。
扉が閉まる…








しかし、願いはかなえられるはずもなく……。焼却炉の扉は閉められました。
泣き崩れてしまった私は、子どもたちに支えられてロビーへ。なんとか気持ちを落ち着けて、軽食を買いに売店に行くと、なんとこちらも感染症対策で、購入できるのはお菓子類のみとのこと。改めて、父の介護のころからずっと感染症に振り回されたなぁ、とぼうぜんとしてしまいました。
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心が引き裂かれるような、最後のお別れの瞬間……。自分の親を見送るのは、言ってみれば自然の摂理かもしれませんが、どうしたってつらくて悲しい出来事です。エェコさんの気持ちが痛いほど伝わってきますね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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