船昌青果店さんとは
1924年に神田市場に創立してから創業100年を超える、伝統ある青果専門店・船昌さん。
数年前からYouTubeチャンネル「船昌青果店」も開設されていて、野菜や果物の美味しい食べ方や、保存方法などをプロ目線で発信しています。
美味しい野菜や果物の選び方や保管方法、おすすめ調理方法など、プロが様々なお役立ち情報を発信しています。
今回は、青果卸業界歴30年の果実部・仲野さんとパティシエ歴10年の森岡さんが教えてくれた、パイナップルの選び方・切り方を試してみます。
ポイントは3つ!美味しいパイナップルの選び方
パイナップルは追熟しない果物なので、買った後に置いておいても甘くなりません。だからこそ、スーパーで選ぶときが勝負!
YouTubeでは国産パイナップルの選び方が紹介されていましたが、海外産でも見るべきポイントは同じだそうです。
買うときは、次の3つをチェックしましょう。
・皮が黄色くなっている
・甘い香りがする
・少しやわらかい
※国産パイナップルはしっかり熟してから収穫されるので、皮が緑色でも甘い場合があります。
パティシエが教える「パイナップルの切り方」
続いては、動画内で現役パティシエの森岡さんが紹介していたパイナップルの切り方「お家カット」と「パーティーカット」を実践してみます!
やってみると意外と簡単!「お家カット」
「パイナップルって切るのが大変そう」と思いがちですが、基本の手順さえ覚えれば意外と簡単。
まずは、ふだん使いにぴったりな定番の切り方から試してみましょう。
①半分に切る
パイナップルは丸くて転がりやすいので、一気に切るのは危険!
まず真ん中に包丁の刃先を刺して、そのまま下におろします。
次にパイナップルの向きを180度回転させて、反対側からも同じように包丁を刺しておろせば、きれいに2等分できますよ。
②ヘタを落とす
皮を下にすると転がってしまうので、実を下にして安定させてから両端のヘタを落とします。
③皮をむく
実と皮の間にある青っぽい部分を目印に、なるべく薄く皮をむきます。
今回買ったパイナップルは青っぽい部分がなかったので、“とにかく薄く”を意識してむきました。
④黒いイボイボを取る
黒いイボイボはかたくて口に残りやすいので、包丁でV字に浅く切り込みを入れて取り除きます。
この工程はちょっと面倒ですが、舌触りがなめらかになりますよ。
⑤芯を取り除く
2等分したパイナップルをさらに縦半分に切り、固い芯の部分を取り除きます。
⑥ひと口大に切る
最後に食べやすい大きさにカットしたら完成です!
華やかな「パーティーカット」
パイナップルを豪快にくり抜いて器として使うスタイルは、まさに“映え”そのもの!
おもてなしやパーティーにぴったりです。
①底を切り落とす
「お家カット」①を参考に、まず半分に切りましょう。
そして切り口を上にしたときにパイナップルが安定するように、底にあたる部分を平らにカットします。
※動画では葉をつけたままカットしていたのですが、うっかり切り落としてしまいました……。みなさんは残しておいてくださいね。
②中をくり抜く
芯の部分はかたいので、先に切り込みを入れます。
斜めに包丁を入れてぐるっと一周しましょう。
③切り落とした底を戻す
①で切り取った底は、角を少し削って丸くして中に戻します。これでパイナップルの器が完成!
④ひと口大にカットする
芯を避けるように半分にしてから、芯を切り離し、ひと口大に切ります。
⑤盛り付ける
形が悪いものは下に、良いものを上に盛り付けたら出来上がりです。間違えて切り落としてしまった葉を添えたら、いい感じになりました!
これであなたもパイナップルマスター!
パイナップルは追熟しないフルーツだからこそ、選び方がカギ!
香りや色、やわらかさをチェックして、食べ頃を見極めましょう。
基本の「お家カット」なら簡単で、「パーティーカット」なら映え感も◎。ぜひ試してみてくださいね。