ピーマンの食感がパリパリになる【おいしい食べ方】
ピーマンを氷水につけると、まず実感するのが食感の変化です。
しんなりしていたピーマンですら、まるで採れたてのように「パリッ」と小気味よい歯ごたえに生まれ変わります。
浸透圧による食感の変化
この変化の秘密は、「浸透圧」によるものです。
ピーマンの細胞内は、糖分など様々な成分が溶け込んだ細胞液で満たされています。
一方、外側の氷水は真水に近いため、細胞内の濃度よりも低い状態です。
この濃度差をなくそうと、ピーマンの細胞が氷水をぐんぐん吸収します。
水分をたっぷりと含んだ細胞はパンパンに膨らみ、組織全体にハリが生まれます。
これが、ピーマンがパリパリになる科学的な理由です。
特に、ピーマンの内側にある大きな細胞が水分を多く蓄えることで、この特徴的な食感が生まれると言われています。
常温でも可、しかし氷水の方がより◎
これは氷水ではなく、常温の水でもある程度パリパリにはなります。
しかし、氷水につけた場合の方がより効果を実感できます。
強い温度差によって細胞が急激に収縮し、水分を効率よく吸収するため、常温の水につけるよりも食感が格段にパリッと仕上がるというわけです。
苦味が軽減する
ピーマンが苦手な理由としてよく挙げられる「苦味」。
実は、この苦味も氷水につけることで和らげることができます。
まず、単純に冷たいピーマンを食べると、その冷たさで味覚の感度が鈍り、苦味を感じにくくなります。
さらに、前述の通りピーマンの細胞が水分を吸収することで、苦味成分の濃度そのものが薄まります。
これにより、口に入れた時に感じる苦味がマイルドになるのです。
また、ピーマン特有の青臭さも軽減されるため、より食べやすく感じられます。
ピーマンを氷水につけてぱりっとさせる方法【おいしい食べ方】
この、「ピーマンを氷水につける美味しい食べ方」。
方法はとても簡単です。
- ピーマンを縦半分に切る
- ヘタと種を取り除いたピーマンを、氷水を入れたボウルに入れる
- 冷蔵庫で30分〜1時間ほど冷やすだけ
時間があれば一晩おくと、さらにパリパリ感が増します。
このひと手間で、生のピーマンが驚くほどおいしいごちそうに変わります。
肉味噌をのせたり、塩昆布と和えたりと、アレンジも自由自在です。
ぜひ一度、この「パリパリピーマン」を試してみてはいかがでしょうか。
これまでのピーマンのイメージが覆るかもしれません。
ピーマンのおいしい食べ方→氷水につけるだけ♪
今回は「ピーマンを氷水につけるだけでおいしくなる理由」を紹介していきました。
ぜひ今回紹介した方法を使って、これからの季節おいしいピーマンをたくさん食べてくださいね。