昔から反抗的な妹
妹のA子は昔から両親と私、兄に反抗的な性格で、夜遊びばかりしていました。帰宅すれば部屋に引きこもり、まともに話をしようとしません。私は心配し何度も注意しましたが、「ブスなあんたに言われたくない。私のほうが美人だからって僻まないで」と言われてしまい……。両親も最初こそ手を尽くしていましたが、A子が成人を迎えてからは好きなようにさせていました。
それでも私は彼女を完全には見放せず、スマホのメッセージだけは定期的に送り続けており、結婚式が決まった際も、招待状を送ったのです。
するとA子からは、「お姉ちゃんみたいなブスでも結婚できるんだね」「まあ、おいしいものを食べられるなら行こうかな」との返信がきました。
妹はドタキャンしてきて…
そして迎えた結婚式当日。妹が来るかどうかを気にする私に、兄は「心配なら電話してみたら？」と提案。私は控室で電話をかけますが、妹はなかなか出ません。諦めて切ろうとしたそのとき、ようやく出たのですが……。
「あ、今日結婚式だっけ？ 忘れてた。ブスのドレス姿なんて見たくないし、面倒だから行かな〜い」
ショックを受けた私がぼう然としていると、隣にいた夫が私のスマホを奪い言いました。
「君みたいな人は妹だとしても来なくて結構だよ。僕の大切な妻をブス呼ばわりして、何様なんだ！」
夫はそう言い放つと、電話を切りました。
発覚した妹の悪事
結局、妹は欠席したものの、結婚式は無事に終了。翌日、夫から「妹のA子ちゃんのことなんだけど……」と話を切り出されました。
聞くと、なんと妹は夫の友人である男性から多額のお金をせびっていたというのです。夫はたまたま友人から、「彼女にお金を要求されて困っている」とA子の写真を見せられ、知ったのだとか。
証拠となる音声やメッセージのやり取りもあったのですが、そこには「父が病気で手術代が必要」「姉の借金を肩代わりしている」「兄がギャンブルで大損して」など嘘ばかりでした。
妹に激怒する両親
その晩、私と夫は実家に帰り、両親にこのことを洗いざらい話しました。
「他人様に迷惑だけはかけるなって言ってきたのに！」と激怒した父は、すぐに電話でA子を呼び出し叱咤。すると、A子は自分がこうなったのは私のせいだと言い出しました。
「全部お姉ちゃんが悪いのよ！ 顔もスタイルも私のほうがいいのに、みんなしてお姉ちゃんばかりほめて。私が可哀想だと思わないの？」
これには私も反論。
「私はあなたに何を言われても、妹だから見捨てることはしなかった。でも、それを無碍にしたのは自分でしょ！」
泣きじゃくる妹を見て埒が明かないと思ったのか、夫は冷静に「被害者の友人はお金を返してくれたらそれでいいと言っています。まずは、しっかり謝罪しましょう」と妹に伝えました。
自分勝手な妹の末路
妹は最後まで抵抗していましたが、両親に首根っこをつかまれ男性に謝罪。その後は実家に戻り、返金するためにアルバイトを掛け持ちしながら働いているようです。
私は、これを機に妹がおとなしくなってくれて一安心。ようやく、夫と落ち着いた新婚生活が送れます！
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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