夫の無神経な発言を聞いた義母が…
私は、10歳と6歳の息子たち、夫、そして義母の5人暮らし。日々、子育てに奮闘する私にとって、車での移動は必須です。子どもの習い事の送迎では、途中でおなかがすいた息子たちが車内で食事を取ります。そのため、食べかすやゴミが散らかることが多いです。さらに、休みの日に公園へ行った際は、泥がついた靴で乗ることもあります。日頃から、平日も休日も使用するのは私の車で、夫が車を出すことはほとんどありません。
ある日、家族で出かける機会があったのですが、最近、仕事や子どもの習い事が忙しく、車の掃除ができていませんでした。車に関してうるさい夫を乗せるのが嫌だなと思っていると、案の定、夫は乗り込むとすぐに車内を見回し、私に「最近、車掃除してる?」とひと言。私は「最近忙しくて、掃除できていないんだ」と伝えます。すると、夫は「車をきれいに保とうとは思わないの? 車の汚れは心の乱れだよ。俺の車はいつもきれいだし」と、上から目線で偉そうに言ってきたのです。「あなたが常に車をきれいに保てるのは、子どもを乗せることが少ないからじゃん」と反論したい気持ちもありましたが、忙しいことを理由に掃除をしなかったのは私なので、言い返せずにいました。しかし、毎日、仕事と家事、子育てに追われている私の状況も考えずに、自分の意見を押し付けた夫に納得がいきませんでした。
その夜夫へ、子どもを乗せていると汚れる頻度も高いこと、車の掃除まで手が回らないほど日々忙しいのに、責められるとつらいことなどを伝えました。しかし夫は「汚さないようにしつけてないのか?」「そもそも掃除の時間がないっていうのは言い訳だよ。時間は自分で作るものだよ」と理解するどころか、私に説教をし始めたのです。
何を言っても私の状況や気持ちは理解されないのだと諦めかけたそのとき、たまたまその話を聞いていた一緒に暮らす義母が口を開きました。「さっきから何を偉そうに言っているのよ。あなた小さいとき、さんざんお菓子やジュースを私の車でこぼしていたわよ。なんならお漏らしもしていたけどね」という義母の言葉を聞いた夫は、顔を赤くし「そんなことあったっけ? 覚えていないよ」とぶつぶつ言いながらリビングを出ていこうとします。それに追い打ちをかけるように義母はさらに、「散々車を汚したうえに、子連れで外出する大変さもわからない子に育っていたなんて、やっぱり私のしつけがなってなかったのかしら」と続けます。しつけがなってなかったとまで言われてバツの悪そうな夫の表情に、スカッとした瞬間でした。
偉そうに語っていた夫は、義母の言葉がよっぽどはずかしかったのか、その後車に関してうるさく言うことはありません。むしろ、掃除を手伝ってくれるようになり、私にも日々感謝を伝えてくれるようになりました。仕事や家事育児が忙しいと、なかなかお互いの大変さは見えないもの。だからこそ、お互いを労い合うことを意識しなければならないなと感じた出来事でした。
著者:池田いおり/30代・ライター。10歳と6歳の活発な男の子を育てるママ。仕事と子育てに奮闘しつつも、自分の時間を何とか確保してリフレッシュしている。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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