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「無能の机は処分した」海外赴任中に僕の机を捨てた部長。その場で退職届を出したら部長が辞める展開に

僕は小さな繊維素材メーカ・A社で営業をしていました。ある日、2年間の海外赴任から帰国し会社に行くと、なんと僕のデスクがなくなっていたのです。部長であるB山さんに、「僕の机はどこですか?」と聞くと……。

海外赴任から戻ると机が!?

僕は2年間の海外赴任を終えて、久しぶりに東京にある本社を訪れました。しかし、あったはずの場所に僕の机がないのです。近くにいた部長・B山さんに「僕の机はどこにありますか?」と聞くと、彼は笑いながら衝撃的な発言をしました。

 

「無能の机は処分した」

 

僕が驚愕していると同期のC子がやってきて、呆れた口調で部長に「新しい机の発注はお願いしたじゃないですか!」と言いました。どうやら「無能だから処分」というのは冗談で、古くなったため新しいものに買い替えてくれるよう。

 

ただ、部長が僕の机をなかなか発注しないのは、僕のことを嫌っているからでしょう。僕は自分からいろいろと企画を提案する性格ですが、部長は変化を嫌がるタイプ。そのため、彼は僕が入社した当初から、いろいろと嫌味を言ってくるのです。

 

僕が退職届を出すと…

ひとまず余っている机を使うことになりましたが、部長にはほかにも話さなければいけないことが……。

 

「たびたび連絡しているD社とのライセンス契約の件ですが、許可していただけますか? 僕はD社と何度も交渉をしてきましたが、先方はうちのことを尊重してくれるいい会社です」

 

これを聞くなり部長は激怒。「何度も言わせるな! 海外の大企業なんかにうちの技術は渡さない!」と言って聞く耳を持ちません。

 

しかし、A社は現在経営難であり、他社と連携しながら少しでも利益を増やしていく必要があります。

 

「君に愛社精神はないのか! そんなヤツ、さっさと辞めてしまえ!」

 

この言葉を聞いた僕は、カバンの中から退職届を出し部長に渡します。前々から部長の古い考えには辟易しており、ほかの企業への転職を考えていました。

 

部長は驚きながらも、「ま、まぁいいだろう。引き継ぎはC子さんにお願いする」と言いましたが……。

 

「すみません、私も会社を辞めるので」

 

実は、僕とC子は同じ会社からスカウトの声がかかっていたのです。

 

僕とC子をスカウトしてくれた会社はD社でした。僕はD社とライセンス契約についての交渉をするうちに、A社の吸収合併も考えていることを知ります。新卒のときからお世話になっているA社に感謝はしていますが、自分の実力を伸ばすためD社に転職したほうがいいと考え、スカウトを受け入れたのです。

 

意地を張り続ける部長

僕とC子はD社へ行くことは公言せずに、A社を退職。それから数カ月後、D社は正式にA社へ吸収合併の話を持ちかけましたが、やはり、部長がそんなことを許すわけがありません。部長は社長に「D社なんて信用できない!」と力説し、もともと気が弱い社長は部長の言いなりになってしまったよう。

 

「このままじゃA社は倒産してしまうけど、大丈夫かなぁ」と心配するC子に、僕は「部長を説得してみるよ」と言い、A社に出向くことにしました。

 

僕がD社に転職したことを知らない部長は、「ど、どうしてお前が!? わが社のことをいじめて楽しいか!!」と驚愕。理由を説明し、「このままの経営状況では、A社は倒産し社員たちが路頭に迷います。意地を張らずに賢明な判断をしてください」と伝えますが、「お前に言われる筋合いはない。俺がどうにかする!」の一点張り。

 

僕は説得を諦め、「どうなっても知りませんよ」と言い残しA社を後にしました。

 

部長の末路は?

A社の元同僚から聞いた話では、その後、部長は経営状況を立て直すため、部下たちに「とにかく経費を削減しろ!」と無理な指示を連発。対面での顧客対応を一切止めすべてリモートにしたところ、顧客たちからのクレームが増え、契約が終了する会社も続出したよう。結局、状況はさらに悪くなり、最後は社長の判断でA社はD社に吸収合併されました。

 

そして、会社に居場所がなくなった部長は自ら退職。なかなか転職先が決まらず妻とギクシャクし、離婚危機になっているとの噂も。

 

一方の僕は、C子と同じチームで毎日仕事に励んでいます。実は、僕はA社にいたころからC子に好意を寄せており、先日、ついに告白。無事に成功し、晴れて恋人同士になりました。半年後には彼女の誕生日があるため、そこでプロポーズをしようと今から計画を練っています!

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 


 

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