自分の失敗を人のせいにするママ友
わが家の5歳の長男、3歳の次男、1歳の長女の元気な3兄妹はみんな保育園が大好き。3人が通う保育園は特に決まった制服はなく、好きな服装で登園します。
ある日、私は3人の子どもたちにお揃いの服を着せ登園させることに。子どもたちも「かっこいい」「みんな同じだね」とうれしそうです。子どもたちがすすんで着替えてくれたおかげで、この日はいつもよりスムーズな朝の支度時間でした。
しかし、保育園に到着すると後ろから「ちょっと待って!」と大きな声が聞こえます。いつもより20分程早く園に着いたので、普段は交流が少ないママ友に出会うことに……。私が「どうかしましたか?」と尋ねると「おたくの子どもたちの服、どこで買ったの?」とどこか不機嫌な言い方で聞いてきます。「服ですか? 保育園の近くの洋服屋さんです」と答える私。
どうしてそんなことを聞くのか不思議に思っていると「あなたのせいでうちの子の分がなくなったじゃない! どうしてくれるのよ!」と怒鳴るママ友。たしかに、1サイズ2着のみの購入制限があると、お店に書いてありました。しかしわが子は全員サイズが違うので、それぞれのサイズを1着ずつ購入。つまり、購入制限のルールをやぶっているわけではありません。それに、予約制ではなかったので開店前から並んで、やっとの思いで購入したのです。それなのに責めるようなことを言われて正直モヤッとしましたが、「兄妹でお揃いにしたくて、私もやっと買えたんです」と愛想笑いを顔に貼り付けて、やんわり伝えました。すると「3つもいらないでしょ! ひとつうちの子に譲って!!」と今にも子どもたちの服に手を伸ばすのではないかと思うぐらいの勢いで、まさかのことを言ってきたのです。
理不尽な言い分に頭にきた私が言い返そうとしたそのとき、ママ友の5歳の息子Aくんが「その日、ママが寝坊したのが悪いんでしょ!」と声をあげます。ママ友は「何でそのこと知ってるの!?」と驚いた様子です。「パパに限定の服がなくなる、何で早く起こしてくれなかったのって怒鳴ってたから」とはっきりした口調で答えるAくん。恥ずかしくなったのか、ママ友は「今度また買いに行きます」と急に小声になると、うつむきながらAくんを保育園に送り届けていました。
「あなたのせいで服が買えなかった」と寝坊した自分の落ち度は認めず、私を責めたママ友。しかし私も子どもが言うことを聞いてくれなかったり、仕事で疲れていたりすると、つい人に当たりたくなるときがあります。自分の失敗をすぐに人のせいにするのではなく、まずは自分の行動を見直していくことが大事だと、改めて思った出来事でした。
著者:岩本なみえ/30代・ライター。1歳と3歳、5歳の天真らんまんな兄妹を育てる3児の母。休日に子どもたちと近所のいろいろな公園にお出かけするのが、最近のブーム。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
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