「貧乏くさ〜い」手作りケーキで張り合う義妹→私をバカにして夫を誘惑…しかし本性が露呈、人生転落！

義妹は、度々アポなしでわが家へやってきます。わが家の食器や私の服を安っぽいとバカにしたり、お茶やお菓子を出してもおいしくなさそうと嫌みを言ったりと、何かと私をいびってくるのです。

 

私はお菓子作りが趣味なので、よくケーキやクッキーを焼くのですが、義妹が突然やってきたある日、カップケーキを焼いたのでそれを義妹に出しました。すると義妹は、「なにこれ〜貧乏くさ〜い」と笑って、カップケーキをゴミ箱に捨てたのです……。

その翌日、義妹は私の夫のために、手作りケーキを持参してわが家へやってきました。夫に「お義兄さんのために作ってきたんです♡」とほほ笑み、「私って料理上手で家庭的なんです〜♡」とアピールする義妹。私が昨日、手作りのカップケーキを出してくれて、自分も作りたくなったと夫に言っていましたが、私には小声で「お義姉さんの貧乏くさいケーキはちょっとね」とマウント。

 

夫が「こんな豪華なケーキを作れるなんてすごいね！」とほめると、照れたように笑い、うれしそうにしている義妹。自慢げに箱からケーキを出して、自分で作ったと言います。しかし、そのケーキはお店で買ったかのように美しく、私にはどうしても義妹が作ったとは思えませんでした。

 

すると、ケーキを見た夫が思いもよらぬ発言をしてきたのです。「せっかくこんなに素晴らしいケーキを作ってもらったんだ。いいワインでも買ってきてくれない？」私は耳を疑いました。

 

夫はお酒が一切飲めない……。まさか、義妹と2人きりになるための口実……？ 私は湧き上がる不安と怒りをぐっとこらえ、「わかった」と家を出ました。すると家の前には弟の姿が！ 私は弟に手招きされて、わが家のリビングが見える庭の物陰に移動。

 

夫は私を裏切るようなことはしないと思いましたが、親しげに会話をしている2人の姿が見えてショックを受けました。そんな私に弟が「大丈夫だよ。あのお義兄さんが姉ちゃんを裏切るわけないよ。これも姉ちゃんのためだよ」と言い、手に持っていたスマホを見せてきたのです。

 

弟のスマホは、夫と通話中でした。スピーカーにしてリビングの2人の会話を聞いてみると……。

「このケーキ、本当に君が作ったの？」と夫が義妹に聞くと、「そうです！ 私、家事も得意だし、お義姉さんよりも若くてかわいいでしょ？ 今度、彼（弟）が出張で留守のとき、うちに遊びに来てください♡」と、甘えた声で夫を誘う義妹。

 

夫は「ハハッ」と苦笑しながら、「彼を裏切ってもいいの？」と聞きます。義妹は、「いいの。私も彼もお互いに興味ないから」と平然と答えたのです。その瞬間、夫がスマホを取り出し、義妹に画面を見せました。弟と通話中の画面を見た義妹は、絶句、一気に青ざめていき……。

 

「今の会話、全部彼に筒抜けだから」
夫が私に飲めないワインを買いに行かせ、私を追い出したのは、義妹の本性を引き出すため。以前から義妹の行動を怪しんでいた弟の相談に乗っていた夫は、義妹の本性を暴く機会を狙っていたのです。

 

そして今日、義妹がわが家にやってきてすぐ、機転をきかせた夫が、着替えてくると言いリビングから出て、弟にこっそり電話。夫から作戦を聞いた弟は急きょ、仕事の都合をつけて、わが家に駆けつけ、家を出た私と会ったというワケです。

 

夫はさらに「彼が作ったケーキを勝手に持ってきて、自分が作ったと俺たちに嘘をついたんだよね？」と、義妹を問い詰めます。今日は私の誕生日で、義妹が手作りしたというケーキは、弟が私の誕生日祝いのために作ってくれたもの。サプライズを計画していた夫が、弟にケーキをお願いしていたのです。

 

「このケーキが彼からの妻へのプレゼントだって知ってたよね？ だって彼が妻にバレないように俺に渡してって君に頼んだんだから」と、どんどん義妹を追い込んでいく夫。義妹は、仕事でケーキを届けられない弟から、代わりに届けてほしいと頼まれていたそうで、それを自分が作ったと言っていたのです。

 

夫に追及されるも、義妹は「知らない」の一点張り。そこへ、私と弟が一緒に乗り込みました。義妹は弟を見て動揺していましたが、すぐに「不倫したいわけじゃなかった」と言い訳。しかし、もうどんな言い訳を並べても手遅れ。弟は「離婚する」と言い放ち、義妹はその場で泣き崩れました。

その後、義妹はしぶしぶ離婚を承諾。ほどなくして無事に離婚が成立しました。離婚後、弟はパティシエとして働いていたホテルを辞めて、自分のお店を開くことに。義妹は仕事を探すも不採用続きで、今はアルバイトをしながらなんとか暮らしていると聞きました。

 

私はというと、夫と変わらず仲良く過ごしています。オープンした弟のお店を手伝うようになって、毎日大好きなお菓子やケーキに囲まれて幸せです。今は商店街の一角の小さなケーキ屋さんなので、もっとお店を大きくしようと頑張っています！

 

◇ ◇ ◇

 

人を貶めて得ようとした幸せは、砂上の楼閣のようにもろく崩れ去るもの。見栄や嘘はいつか必ず見抜かれるものと考え、誠実な心と行動を心がけたいですね。弟の愛情がこもったケーキが嘘を見抜き、その後の人生の明暗を分けたように、誰かを思う真摯な気持ちはどんな策略よりも強い力を持つのかもしれませんね。義妹が誠実に、誰かを思いやれる人になってくれることを願います。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。