娘の誕生日は義父の寿司屋で決定!
娘の誕生日が近づいていたある日、義実家で食事をしていると義父が「店を貸し切りにしてお祝いしようと思ってる」と言ってくれたのです。義父は寿司屋を経営していて、お寿司好きな娘のために提案してくれたのです。
すると、その場にいた義母と夫は、一瞬ニヤッと目を合わせたように見えました。私は少し違和感を覚えましたが、娘と一緒に「うれしいね!」と話をしていました。その後も、誕生日パーティーの準備をする私に対し、義母は「手作りの飾り? 安っぽくならないように気をつけてね!」とチクリ。夫も「4歳なんて、どうせ記憶に残らないだろ」と、冷めた態度を見せ手伝うことはありませんでした。
そして娘の誕生日前日、娘のために飾り付けやちょっとした演出を準備し、義父の店に出向いて飾りつけをしていました。娘が喜んでくれそうな飾り付けや演出に義父も嬉しそう! こうして、「誕生日当日は、娘と楽しい時間を過ごせそう」そう思っていたのですが……。
夫と義母から裏切りの電話
誕生日当日、娘と一緒に義父の居る寿司屋に向かおうとしていました。すると夫から電話があり出ると「今日はママが高級寿司をご馳走してくれるから、勝手に誕生日パーティー楽しんで!」言うのです! 電話の向こうでは義母が「やっぱり他人抜きの方が美味しいわ!」と笑っていて、背筋がゾッとしました。「娘の誕生日にこんな仕打ちがあるなんて……」と、私は言葉を失いました。
寿司屋に到着し、義父に事情を伝えると「今日は孫の誕生日だぞ。他人だなんて酷すぎる。どうして2人を置いて自分たちだけで楽しむんだ」と静かに言いました。そして義父はその場でカード会社に電話をかけ、義母の家族カードを即座に停止。そして義父は「これで自由に贅沢はできないな。好き勝手してきたツケを払ってもらうぞ」と呟くのでした。
その後は私と娘、義父と3人で静かだけど温かい誕生日会を楽しみました。しかし、内心では娘の誕生日を台無しにされたこと、あんな言葉を投げつけられたことが悔しくてたまりませんでした。義父も同じ気持ちだったようで、「あいつら、これで終わりだと思ってるなら大間違いだ」とポツリ。 その一言に、私は心の中で何度も頷いていました。
1時間後の鬼電!すると義父が……!
それから2時間後、義母から鬼電が! 義母は「カードが使えないのよ!どういうこと!? 今すぐ戻してよ!」とまくし立ててきましたが、私は無言で着信を切りました。すると今度は夫から鬼電があり「お前が父さんに余計なことを言ったんだろ? 早くカードを元に戻せよ!」と言うのです。
私は「もう関わらないで」と伝え電話を切りました。その後、私は義父に「もう限界です。娘と一緒に、夫から離れたいです」と胸の内を伝えました。すると義父は深く頷き、「よく我慢したね。もう、好きにしていいんだよ」と背中を押してくれました。
その後、義父自身も裏切られたのに、孫のことを思い借金や今回の高級寿司屋の支払いを肩代わりするという条件を出し、夫に離婚の約束を取り付けました。義父は「これでスッキリ縁が切れるなら、安いもんだ」と苦笑いしながらも、私たちのために動いてくれたのです。
その後、離婚が成立し私は実家に戻って娘との穏やかな暮らしを再スタートさせました。離婚後も娘の誕生日は、元義父と3人でお祝いをしています!
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家族という言葉に甘えて、人をぞんざいに扱うなんて許されることではありません。裏切りがはっきり見えた瞬間こそ、本当の「縁の切りどき」なのかもしれませんね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。