婚約した翌日に「やっぱり結婚できない」と振られた私。後日、妹の婚約者を紹介されるとまさかの人物で！？

彼から婚約破棄された私は、ひとまず理由を聞くことに。彼には未練がある女性がいるといい、その女性のことが私にプロポーズした後も忘れられなかったため、結婚は無理と判断したのだとか。

 

「お前じゃあいつの代わりにならないんだよ！」「俺を夢中にできなかったお前が悪い！」などと言われて、私も彼への気持ちがどんどん冷めていきました。

 

こうして、私たちはお別れすることになったのでした。

 

私はすぐに両親に婚約破棄されたことを打ち明けました。心が苦しかったですが、慰めてくれた両親のおかげで少し気持ちが楽に。

 

その後、両親から聞いたのか妹からも「大丈夫？」との連絡が届きました。私は彼女にも婚約破棄の経緯を説明し、「彼の一番になれなかった私が悪いみたいだし……」と送信。夜も遅かったため、「おやすみ」と言おうとしたところ、妹から驚きのメッセージが。

 

「私、結婚することになったの！」

 

「おめでとう！ お相手はどんな男性？」と聞くと、「とっても素敵な人よ！ 私のことが大好きで、恋人との婚約を破棄してくれるくらいね」と言うではありませんか。あまりにもタイムリーすぎて、私は「そう」としか言えず……。

 

しかし、妹はそんな私の気持ちはまったく気にしていないようで、「お姉ちゃんにもそんな人が現れるといいね！ でも、私は小さいころから美人だけど、お姉ちゃんはちょっとブス寄りだから難しいかもね」とのメッセージが。

 

私は今度こそ「おやすみ」と送り、連絡を区切りました。

 

それから1カ月後、妹の両家顔合わせの日がやってきました。会場に着くなり私が目にしたのは、信じられない光景でした。なんと妹の婚約者とは、私と婚約破棄した元カレだったのです。元カレの両親まで何食わぬ顔で出席していて、私はいてもたってもいられず会場を飛び出しました。

 

状況が飲み込めないままでいると、妹から「やっぱりびっくりした？」との連絡が。私はすかさず「どうして彼と婚約することになったの！？」と質問しました。

 

聞けば、元カレは私と同時進行で妹とも付き合っていたよう。妹は悪びれることもなく、私にひどいことばかり言ってきます。

 

「私は遊びで付き合っていたんだけど、お姉ちゃんにプロポーズしたって聞いたらイラッとしちゃって。試しに私と結婚してって言ったら、本当に婚約破棄してくるんだもん。ごめんね〜。まぁ私のほうが美人だから仕方ないけど」

 

私は妹にムカついたものの、「本当に彼と結婚していいの？」と質問。実は、私は破局してから彼のある噂を聞いていたのです。

私と元カレには共通の友人がいるため、私は彼と婚約破棄して1カ月ほどしてからその友人に破局したことを報告。すると、「彼には忘れられない初恋の女性がいて、その女性はすでに結婚しているものの、最近その女性と不倫関係になっている」という話を聞いたのです。

 

「不倫をするなんて最低！」と、私は彼と別れてよかったと心底思いました。

 

しかし、この話をすると妹は「そんなのお姉ちゃんの作り話でしょ！ 私に負けたからって嘘つかないで」と激怒。「私は絶対に彼と結婚するんだから」と言って聞きません。

 

私は、「どうなっても自分で責任を取ってね。お幸せに」と伝え、連絡を終わりにしました。

 

そして半年後、迎えた妹の結婚式当日。私はもちろん欠席で家の掃除をしていると、妹からメッセージが。

 

「最悪！！ あいつ結婚式をドタキャンした！！」

 

なんと元カレは、結婚式当日に「やっぱり結婚できない」と言い出したようなのです。理由は、「初恋の女性が忘れられないから」とのことで、私は心底呆れてしまいました。

 

妹には「彼はそういう人間なのよ。あなたも私も男を見る目がなかったってことね」と返信。妹からは「何よ！ お姉ちゃんと違って私は美人だからすぐにいい男と結婚してやる」と言われたため、私はある報告をしました。

 

「私、昨日結婚したんだ」

 

「嘘でしょ！？ 」

 

実は元カレと別れてから、私は結婚相談所に登録。誠実で素敵な男性と出会い、スピード婚したのです。

 

「あなたもいい相手を見つけられるように頑張ってね。ただ、その意地悪な心をキレイにしない限り無理だと思うけど」と送ると、既読にはなったものの返信はありませんでした。

 

その後の噂によると、元カレは初恋女性の夫に不倫がバレ慰謝料を請求されたそう。当然、金輪際その女性とは会わないという約束も交わしたようです。

 

妹は毎日のように婚活パーティーに行っていますが、毎回私の元には「私に見合う男がいない！」との愚痴メッセージが。「お姉ちゃんの旦那って大企業勤めでしょ？ 同僚を紹介してよ」と言われていますが、「あなたの性格が良くなったらね」と断っています。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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