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老人ホームへの入所を渋る母…言葉巧みに説得を試みたものの #母の認知症介護日記 202

「母の認知症介護日記」第202話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

ハッキリと母・あーちゃんの意思確認ができないまま契約の日を迎え、老人ホームへの入所はどうなることかと思っていましたが、意外にもスムーズに面談や契約を終えられて胸をなで下ろしていたワフウフさん姉妹。しかし、翌日になって「施設に閉じ込められると思うと、苦しくなっちゃうのよ」と、あーちゃんは姉・なーにゃんのもとに泣き出しそうな声で電話をしてきたのです。前日とは打って変わってホームの入所に対してネガティブな言葉が並び、ワフウフさん姉妹もその急な変化にひどく落胆してしまったのです……。

老人ホームへの入所は、ワフウフさん姉妹があーちゃんのことを考えて決めたこと。あーちゃん自身、同じく認知症だった母のお世話をしていたときには、大変な思いをして「年を取ったら子どもの言うことに従うべき」と言っていたのに、いざ自分がその立場になると、まったく子どもたちの言うことなど聞いておらず、ワフウフさんはあきれています。もし本当に老人ホームへの入所を拒否するようなら、薄情と思われても今後は最低限のことしかできないと、ワフウフさんは思っていました。

 

やはり明確な言葉はなく…

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

老人ホームの入所を渋りだしたあーちゃんに振り回され、心が疲れてしまった私は、気持ちが上がらないまま病院の付き添いへと行きました。私とは違い、あーちゃんは満面の笑みでなにごともなかったかのように話してきます。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

とはいえ、私の気持ちが上がらないのは変わらず……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

話の流れで、さらっとあーちゃんに老人ホームに行くことについて聞いてみると……?

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あーちゃんは、やはりひとりで外出できないのが引っかかっているようでした。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

そこで、私は言葉を選びながら慎重にあーちゃんを説得。

 

※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

丸っきりウソを言っているわけではないので、許されるでしょう……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

すると、案外すんなりと納得してくれたあーちゃん。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

しかし、今度は次から次へと質問が……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

 

しかも、どれもこれも以前に答えている質問です。結局、話は進まず……。またもやあーちゃんから「引っ越す!」という明確な言葉を聞くことはできませんでした。

 

 

あーちゃんが急に老人ホームへの入所を渋りだし、振り回されることに心が疲れてしまった私。数日間、自分からあーちゃんに連絡をとる気持ちにはなれず、通院の付き添いをする日がやってきました。病院に行くと、満面の笑みであーちゃんが私を迎えてくれて、黒い感情を抱いたこと自体がうしろめたく思えてきましたが、気持ちが疲れているのは変わらず……。

 

しばらくは当たり障りのない会話をしていましたが、話の流れで老人ホームへの入所が嫌なのかを聞いてみたところ「ひとりで外に出られないっていうのがねぇ……」とのこと。私が、それは父が落ち着くまでのことだと言うと、あーちゃんの表情は明るくなり「あぁ! そういうことなの!」と納得した様子。まさに、物は言いようです。

 

しかし、今度は「お金がかかるでしょ?」「引っ越すときは?」など、同じ質問を繰り返して、話が進まず……。結局「引っ越す!」という明確な言葉は聞けぬまま終わってしまいました。

 

--------------

どうやらあーちゃんは、引っ越すこと自体に抵抗があるわけではなく、ひとりで外出できないことが引っかかっているだけのようですね。まだ説得の余地はありそうなので、なんとか無事に入所までたどり着けることを願いたいです。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

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    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターワフウフ

    昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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