パスタを電子レンジで加熱してはダメなのか
昨今、さまざまなレンジ加熱調理のレシピがネット上にあふれています。
じゃがいもや大根の下処理は電子レンジで加熱するのが定番になりつつありますが、パスタは電子レンジで加熱できるのに、野菜の下処理に比べるとあまり定着していません。
なにか大きな違いがあるのでしょうか。
電子レンジでパスタを加熱する方法をご紹介し、ゆでたパスタとの違いを考えてみます。
電子レンジでパスタを加熱する方法
①耐熱容器に材料を入れる
耐熱容器に水500ml、塩小さじ1/2を入れて混ぜ、スパゲティ100gを半分に折って加え、軽く混ぜます。
スパゲティがそのまま入る耐熱容器であれば、半分に折る必要はありません。
②電子レンジで加熱する
電子レンジ600Wでスパゲティの袋の表示時間より3分長く加熱します。
噴きこぼれる可能性があるので、ラップをする必要はありません。
※電子レンジで液体を加熱するとき、沸点に達していても、沸騰しないことがごくまれにあります。この状態の液体が、ちょっとした刺激で急激に沸騰を起こし、液体が激しく飛び散ることがあります(=突沸現象)。やけどの原因になりますので、ご注意ください。
③水気を切る
スパゲティをほぐし、ザルで水気を切って完成です。
電子レンジ加熱したパスタの特徴
手軽だけど……【評価★★☆】
・加熱中にキッチンを離れることができる
・パスタがくっつきやすい
・容器によってはパスタを折る必要がある
・ゆでたものほど食感にコシがない
鍋でゆでたパスタはコシがあるのに対し、電子レンジで加熱したパスタはツルツルとしていて、もちもち感を楽しむことができます。
そして、電子レンジで加熱する最大のメリットは、火を使わないので、ゆでている間そばにいなくても良い点です。
湯を沸かす時間は必要なくなる反面、電子レンジでの加熱時間が鍋でゆでるよりも3分長くなります。時短にもなるかなと思ったのですが、ゆでるとき電気ケトルを利用して湯を沸かせば、合計の加熱時間はあまり変わりませんでした。
また、洗い物も少なく済むかなと思ったのですが……鍋でゆでる場合でも電子レンジで加熱する場合もザルが必要で、加熱の際は鍋、耐熱容器がそれぞれ必要になるので、洗い物の数も変わりませんでした。
注意点としては、加熱中にパスタを混ぜてくっつかないようにすることができないので、取り出したあとにしっかり混ぜ、パスタがくっつかないようにする必要があります。
また、パスタを折って加熱した場合、フォークでは少し食べづらく感じました。
【結論】シーンに合わせて使い分けるのが良さそう!
パスタは鍋でゆでても、電子レンジで加熱しても、加熱時間、洗い物の量に大きな差はありません。
最大の違いは「パスタの食感」!コシのある食感が好きか、ツルツルもちもちとした食感が好きか、好みに合わせるのが良さそうです。
また、電子レンジ加熱の場合、キッチンにずっと居る必要がない点は、暑い日にはとても大きなメリットになるかと思います。
好みの食感や季節に合わせて、加熱方法を使い分けるのが良さそうです。