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借り物競争で学園のマドンナに指名された僕。衝撃の「お題」とは!?

僕が高校2年生のときのお話です。体育祭の借り物競走で、学園のマドンナA子さんが引いたお題は「将来の結婚相手にしたい人」でした。そして、なぜか彼女は僕の名前を呼んで……。

なんで僕…!?マドンナから突然の指名

体育祭の日のことです。僕は、クラスメイトから競技終了後の片付けを押し付けられていました。

 

高等部からの入学で、奨学金をもらっている僕は貧乏だと一部の生徒に目を付けられていたのです。この日も、面倒な準備や片付けをする雑用係として扱われていました。

 

校庭の隅で椅子や机を片付けながら、A子さんが借り物競争に出場している姿を見ていたところ、A子さんが僕のほうへ近づいてきました。

 

A子さんと言えば、成績は学年トップ、容姿端麗、学園のマドンナ的存在。そんな彼女は借り物競争のお題で僕を探していたと言い、「ちょっと来て!」と、僕の手を引き走り出しました。僕はどうして選ばれたのかもわからないまま、彼女の真剣な瞳に圧され黙ってついていくことしかできませんでした。

 

借り物競争のお題は…

僕とA子さんがゴールをすると、会場は湧きあがりました。A子さんの引いたお題はなんと……。「将来の結婚相手にしたい人」だったのです。

 

観客たちがざわめく中、A子さんは堂々と話し始めました。「彼ほど理想的な結婚相手はいません。学年2位の成績を維持し、落ち着いている。家庭科の授業では、おいしそうな料理を作っていて料理上手でもあります」

 

その言葉に僕は立ち尽くしてしまいました。まさかA子さんがそこまで僕の努力を見ていてくれていたとは思わなかったのです。

 

しかし僕は…

A子さんは僕に、「私の結婚相手になってくれる?」と問います。しかし、僕は首を横に振りました。彼女の言葉から、彼女は僕に対する「好き」という気持ちはなく、データの分析結果のみで「将来の結婚相手にふさわしい」と言っていることを察したからです。

 

僕の反応を見たA子さんは、しばらく沈黙した後「結婚にふさわしい相手を選ぶために、気持ちを考えたことはなかった」と語りました。そして、僕の両手を握りながら「私に、恋愛とは何かを教えてほしい!」と頼み込んできたのです。こうして、彼女のあまりの勢いに負けるかたちで交際が始まりました。

 

B男の登場

そんなとき、A子さんからある悩みを告げられました。それは、「父がクラスメイトのB男と将来結婚させたいと言っている」ということ。A子さんの父と、B男の父は仲がいいようで、A子さんは、父がB男の父と話しているのを聞いてしまったと言うのです。

 

B男は某会社の御曹司ですし、僕はその話を聞いて、「やはり僕ではだめなのかもしれない……」と落ち込んでしまいました。しかし、それでも彼女を諦めることはできなかったのです。

 

数日後、A子さんとB男の食事会がセッティングされました。食事会当日の日、A子さんから「これって、お見合いみたいなものなのかな……」というメッセージが。僕はその言葉に突き動かされ、食事会の会場であるレストランへと向かいました。

 

A子さんが選んだのは…

レストランへ到着すると、そこにはA子さんの父とA子さん、そしてB男の姿が。

 

「A子さんに見合う男になるので、どうかお見合いを取りやめてもらえないでしょうか!」

 

土下座して別れたくないと訴えた僕に、A子さんの父からは驚きの発言が。

 

「たった今、A子からB男についての話を聞いたところだ」

 

実は、B男が僕を見下して虐めていたという証拠をA子さんが突きつけていたのです。

 

結婚の話がなしになることは、実は前から決まっていたようでしたが、A子さんは僕が来てくれるかを試していたようでした。A子さんは、「試すようなことをしてごめんなさい。でも、きてくれてうれしかった」と語りました。

 

僕は彼女の言葉に覚悟を決めました。A子さんと違い、僕にも僕の親にも地位や財力はありません。それでも、A子さんが好きで、周りからレベルが違うといわれても絶対に諦めないと伝えると、A子さんも、ただ好きだから一緒にいたい。と言ってくれたのです。この瞬間、僕はA子さんと想いが通じ合ったと感じました。

 

未来の“結婚相手”として

現在、僕は大学3年生。毎日勉強を続けながら、財力的に恵まれているA子さんに、結婚後不自由をさせないよう働くことを目標にしています。A子さんとの毎日は、僕の中でかけがえのない時間になっていました。A子さんが僕を選んで良かったと思えるように、まずは就職活動に向けて努力し続けたいと思います。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されてないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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