無言を貫く病室に流れた不思議な空気
入院中、ふと耳に入ってきたのは、「痛い……」「痛い……」という女性の声。最初は気のせいかと思いました。
でも、何度も耳にするにつれて、気のせいではないことがわかります。そのとき、ふと「この病室には帝王切開のママが多い」という看護師さんの言葉を思い出しました。声の主も、きっと術後の痛みに耐えていたのでしょう。
私も帝王切開だったので、その痛みのつらさはよくわかります。だからこそ、「痛い」という声が聞こえるたびに「わかるよ、その痛み」と心の中で何度もうなずきました。
お互い顔を合わせることもなく、会話もない入院生活でしたが、見えない誰かの「痛い…」という小さな声は、私の孤独をふっと和らげてくれました。同じ部屋にいたメンバーで、「私もだよ」「がんばってるね」と、言葉にはならないエールを送り合っていたような気がしたのです。
ママ友はできなかったものの、そんな不思議な連帯感が生まれた入院生活でした。
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帝王切開後は、麻酔が覚めると傷や後陣痛の痛みが出てきます。人によって感じ方が違うため、痛みが我慢できない場合は追加の痛み止めの注射や、水分が取れるようになれば痛み止めなどの内服も可能となります。また、ベッドの起き上がり方や歩き方なども、ちょっとしたコツを教えてもらうだけで、ぐっとラクになることがあります。
産後は体を休めることがとても大切です。痛みがつらいときは無理をせずに助産師さんや看護師さんに伝えてみてくださいね。
このお話は、ベビーカレンダー公式インフルエンサー「ベビカレメイト」のママと実施した座談会でお話しいただいた体験談です。
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