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「え…誰?」産後病室で聞こえる「痛い」の声⇒見えない相手に抱いた感情が予想外すぎて…

出産を終えたあとの入院生活。私が選んだのは総合病院での大部屋でしたが、コロナ禍だったのでベッドごとに仕切りがあり、他のママたちの顔を見ることすらない、静かな空間でした。

会話どころか気配も感じにくく、なんだか少し寂しいな……と思いながらも「今は仕方ないよね」と自分に言い聞かせていた私。そんなとき、ある“声”が聞こえてきたのです。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
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無言を貫く病室に流れた不思議な空気

入院中、ふと耳に入ってきたのは、「痛い……」「痛い……」という女性の声。最初は気のせいかと思いました。

 

でも、何度も耳にするにつれて、気のせいではないことがわかります。そのとき、ふと「この病室には帝王切開のママが多い」という看護師さんの言葉を思い出しました。声の主も、きっと術後の痛みに耐えていたのでしょう。

 

私も帝王切開だったので、その痛みのつらさはよくわかります。だからこそ、「痛い」という声が聞こえるたびに「わかるよ、その痛み」と心の中で何度もうなずきました。

 

お互い顔を合わせることもなく、会話もない入院生活でしたが、見えない誰かの「痛い…」という小さな声は、私の孤独をふっと和らげてくれました。同じ部屋にいたメンバーで、「私もだよ」「がんばってるね」と、言葉にはならないエールを送り合っていたような気がしたのです。

 

ママ友はできなかったものの、そんな不思議な連帯感が生まれた入院生活でした。

 

 

◇ ◇ ◇

 

帝王切開後は、麻酔が覚めると傷や後陣痛の痛みが出てきます。人によって感じ方が違うため、痛みが我慢できない場合は追加の痛み止めの注射や、水分が取れるようになれば痛み止めなどの内服も可能となります。また、ベッドの起き上がり方や歩き方なども、ちょっとしたコツを教えてもらうだけで、ぐっとラクになることがあります。

 

産後は体を休めることがとても大切です。痛みがつらいときは無理をせずに助産師さんや看護師さんに伝えてみてくださいね。


このお話は、ベビーカレンダー公式インフルエンサー「ベビカレメイト」のママと実施した座談会でお話しいただいた体験談です。

 

 

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